TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】
例文が見開き1ページに数個から10個くらい載っている。下部に訳と、場合によってごく簡単なコメントが書いてある。そして、それを読み上げるCDがついている。たったそれだけの教材です。しかし、そのシンプルさが良い。簡単なので使いやすく、特に迷うこともありません。私は、DUOのKeyPhrase 版のような感覚で、シャドーイングしながら使っています。CDに変な音楽も入っていないし、淡々と繰り返しやれます。
解説はほとんど書いてありません。これはあくまでも重要なキーフレーズを確認するだけの本だと割り切ればいいので、それはそれでいいのですが、ある程度手厚い解説を期待される方はこの点をあらかじめ考慮されておいた方がよいでしょう。それから、本書は類似表現や反対表現を関連付けて一緒に覚えようとする人への配慮はあまりなされていません。あまりにも散発的で、細切れで、バラバラです。関連フレーズもしくは同じような場面でつかえる表現もチェックしながら体系的にまとめ覚えしたいあるいは確認したいという学習者には本書は向いていないと思われます。 私は類似表現や反対表現も一緒に確認しながら覚えていきたいタイプなので、その点がちょっと不満なのです。DUOのように解説部分に類似表現や反対表現や紛らわしい表現をもっと加えるとか、索引や付録でカバーするなど、工夫の余地があると思われます。
尚、378では、テキストでは「study」となっていますが、ナレーションでは「student」になっています。あと、いずれにせよこれは勉強のための本なのでどうでもいいですが、本書の表紙の写真はなぜ本書でこれなのかよくわかりません。いくらなんでも、もうちょっと違うデザインでよかったのではないでしょうか。
NHK大河ドラマ 炎立つ 完全版 第二巻 [DVD]
この大河ドラマ炎立つは特にこの巻の第2部を死に物狂いで見て何度もビデオ録画で見ました。借金取りを呼び寄せる親戚(叔母、呼称化け物、通称ジャガイモ)からの脅威や怒りから主人公清衡の生き様に感動し共感したのです。
敵(かたき)の養子として育ち、妻や子を敵の子家衡に殺されても最後に勝つその生きざまに、そして浄土思想から皆を弔い「中尊寺金色堂」(黄金の国ジパングとはこの中尊寺を指していると思うのです)を立てた徳川家康以上の苦労人、そしてそこから立ち上がった偉人中の偉人だと思うのです。
見ている間・・・
弟家衡に律令で罪(年貢を倍増すること)をどさくさにつけた時「でました!ライダーキック(村上さんはスカイライダーでした)ならぬ「智謀ビーム!」」
と自分がやったように喜んだのです。(家衡は清衡様に罪をなすりつけようとしていたのですが逆に自分がつけられたのです)
借金取り来襲で夜逃げ寸前になったとき猛烈に勇気づけられたのです。
さらに凄いのは今でも11000円位の高値で売られていることです。いかに人気があるかを証明づけることだと思います。
去年は中尊寺や清衡様はあの東日本大震災で東北の方の心の支えだと思います。
1万を超しても(レンタルDVDはあるのですが(ちなみに部屋でどこに行ったか分からずこれを中古だと安いだろうと思ったのですが驚異的な金額に驚きました。1円か100円くらいだと思ったのです。仰天しました。))買う価値はあると思います。ライナーノート(解説)や特典などが心にしみわたると思います。生活保護受給なので買えませんが買える人はうらやましいと思います。
ただやはりそれでも買うでしょうね・・・特に東北地方の方は・・・
NHK大河ドラマ 炎立つ 完全版 第壱集 [DVD]
高橋克彦原作のNHK大河ドラマ。平安時代後期、北上川流域に拡がる奥六郡を治めた安倍氏が滅亡する前九年の役を描く第一部。出羽清原氏の内紛、滅亡を描く第二部。奥州平泉藤原氏の滅亡を描く第三部からなる。
安倍氏と源頼義が対立していく中で、第一部の主人公藤原経清(渡辺謙)の葛藤する様子がよく描かれている。
最近は弱々しい役のイメージの村田雄浩さん演じる安倍貞任の力強さが印象的。経清の家臣役を務める若き日の稲垣吾郎の演技も見物。
第三部は原作が間に合わなかったため評判が悪いものの、本作は東北の古代史を考える上で、参考になる。
火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)
宮城出身ですが、東北人として岩手の歴史や文化、また先住民である蝦夷に興味が湧いて仕方ありません。
後に読んだ高橋氏著の「天を衝く」なども同じパターンではありましたが、一個の人として共感しました。私自身が古風(現代の風潮が苦手で煩い街は嫌い、緑がないと詰まる…etc.)なせいか、やはり自分たちの土地や自然を愛する心、誇りをもった蝦夷に憧れます。そこのところ実際は誰にもわからないことですが、侵攻してきた大和に対して勇敢に戦った蝦夷の戦闘能力や持久力(食料、兵力、武器製造力など)は事実上相当に優秀であったという点において、東北を日本文化の先駆けとしても読み取ることができるのではないでしょうか。
火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)
僕は歴史小説が好きです。
それも、忠臣蔵や織田信長など『誰でも知っている物語』で
はない、空白の部分をクローズアップしている作品がお気に入りです。
今まで見えなかったものが見えるようになると、
世の中が楽しくなりません?
この作品の中心は、友情のリーダーシップ。
人々を率いていく真のリーダーが、どのように育ち、成長して
いくかを描いたものです。
けれど、僕としては作品の舞台が凄く興味深い。
大和朝廷の蝦夷攻略を、蝦夷の人々の立場から描いたという点で、
すばらしい。基本的に日本の歴史学界は、これまで大和朝廷
中心史観で描かれていて、尚且つ日本人を農耕民族と定義する
ので狩猟民であるアイヌや蝦夷は、無視されがちなんですよね。
蝦夷や東北に興味を持つようになったのは、やはりアイヌを描いた
マンガで『王道の狗』という作品を読んだのと、宮崎駿が
『もののけ姫』で描いていた主人公の風俗や出立の村に興味を
そそられたからです。
そういう意味では、今までになかった舞台で、空白の歴史に
埋もれていたリーダーシップをエンターテイメントの世界で
紹介したということで、よかったです。