封印された日本の秘境
タイトルと表紙のカバー写真に惹かれて、買ってみました。ライターの方は、サラリーマンとして日々の生活を営んでおり、いわゆる文章のプロでは無いようなので、酷かもしれませんが、情景に対しての臨場感ある描写や、驚き・感動に対しての表現がいまひとつであるように思えました。所詮国内だからというわけではありませんが、あっと驚くようなネタがあるわけでは無い分、もう少し文章のセンスでカバーしないと読んでいて入り込めないかなと感じます。企画そのものはとても面白いと思うし、秘境探索に対するスタンスなどは好感がもてるだけに、余計に惜しまれます。違う方が書けば、同じ体験でも、もっと面白く読ませることが出来たかなと。しかしながら、国内旅行や日本の奥地探索が好きで、時間がある方なら読んで損はしないと思います。
青木ケ原樹海を科学する―自殺するには根拠(ワケ)がある (ちょっとミステリー)
この著作は、舞台が、青木ケ原樹海というだけで、実際は、自殺のメカニズムを述べたものだろう。著名な学者の考えを、作者なりに、まとめたものであり、すべてを科学的に論証したものではない。しかし、専門家でない、我々、一般読者には、「心から、脳の視点で」という考えは、実に新鮮であり、ある意味、衝撃的であった。