女の遺言―わたしの人生を書く
友人が80歳になる今年、仲良し数人で、自分自分の遺言をそれぞれ書こうということになっていましたので、その参考書として読んでみました。ところが、遺言の参考書どころではありません。これからどう生き切るか、いや、再出発としての指針に遭遇した感じです。良かった、わたしの人生まだ間に合うな、という思いです。経済的な財産のことだけではなく、社会の中で、女性運動の中で、世界の中でのたった一つのかけがえのない「わたしの人生」を改めて考え、自ら発奮する契機となる本、もちろん法律的なこともしっかりと書かれています。これを読書会しながら、ことしは遺言の第一稿を書くぞ、と張り切っています。
鶏 ささみ 燻製 ( 手作り 鶏肉 スモーク )
ホリエモンさんのブログで紹介されているのを見て、2袋購入。そして今日リピートの10袋が届きました。
薫香が香ばしく、燻製なのに適度にジューシー。噛めば噛むほど味が出ます。なので1袋でも空腹を抑えられます。
低カロリー高タンパクでダイエットのおともに最適。
火の鳥と幾千の夜を (ライムブックス)
『眠り姫の気高き瞳に』のヒーロー・ルークの娘エマがヒロイン。
今回のヒーローのニコラスは『眠り姫…』ヒロインをさらった、残酷な面のある美貌のロシア公爵。
背の高さに劣等感をいだき、動物愛護や菜食主義で独特なエマが、貧しい貴族のアダムとの結婚を周囲に反対され、ニコラスの結婚に飛び込むが…。
物語は結婚前・結婚後・前世・その後に大きく4つに分かれる。
ニコラスの残酷で愛を知らない面は、殺された弟に対する父親の所業とかによると思っていたが、思ったより前世の比重が大きく、ヒストリカルからずれすぎてるような気がして、ちょっと不満。
前世を思いだしていきなり改心じゃあまりにもご都合主義で安易?
そうは云っても強引にでもエマを求めるニコラスのホットな場面も、そんな自分を恐れる気弱な場面も、充分楽しめました。
ただ、クレイパス作品にしては評価低めで、★4.2
首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)
数多くの不可解な事項(本の分量も残すところあと少しなのに、まだ37項目も!!)、それが「たった一つのある事実」に気付くことによって
鮮やかに解きほぐされていきます。
さらにその後にも推理は思いがけない方向へと駆け抜けていき、最後には感動すら覚えるほどの着地の仕方。
メインの事件である婚舎の集いに端を発する首無連続殺人事件。
その10年前に起こった十三夜参りの「首無」騒動と不審な死。
それらが事件の当事者である少年の視点と、村の駐在からの二つの視点で描かれ、とても見やすい構成になっています。
また今回の原書房→講談社文庫に際し、いくつかの点で改良がなされました。
ひとつに、村の地図、媛首堂、栄螺塔などの地図、見取り図の追加があります。やはり、こういったものがあるだけでムードが高まり嬉しくなります。
更にこれはネタバレになるので詳しくは書けないのですが、終盤にあった齟齬が綺麗に書き直されています。
僕もそうですが、原書房版を持っている方も買ってみても良いと思います。
今のところ、長編として「厭魅〜」「首無〜」「凶鳥〜」「山魔〜」「水魑〜」が、
短編(中編)として「首切〜」「迷家〜」「隙魔〜」「密室〜」が作品となっていますが、
「首無〜」は「厭魅〜」に並ぶ紛う事なきシリーズ傑作のひとつです。
また行き詰まり、袋小路などと称されることの多い本格推理ですが、麻耶雄嵩氏の某作品などと同様、
「首無〜」はこれから先の本格推理小説の可能性を垣間見せてくれる良作であるとも思えてきます。
未読の方は、ぜひとも手にとっていただけたらと思います。
それでも町は廻っている 1 [Blu-ray]
原作全巻所持しています。
基本的に原作に忠実に作られているのでためらいなく他の人に進められる出来です。
シャフト演出や声優さんも別に気になりませんでした。内容だけなら☆5なんですが…
特典というと最近はやりの「完全生産限定版」商法には賛否あると思います。
が、ブックレットとエンドカードだけってのはあまりにも素っ気なさすぎじゃないですか?
しかも特典映像の誰得感と言ったら…おっさんズもキライじゃないけどさー
こんなだと価格と見比べたとき割高感じざるを得ません。
もう少しうまくその辺を”ごまかして”下さいよ。
次巻以降に期待したいけど、この様子だと望み薄ですかね…
まあ結局全部買っちゃうんでしょうけどw