阿修羅像 精密ペーパークラフトモデル(1/2スケール)
かねてより仏像の模型がないかと探していたので、すぐに購入しました。製作には毎日2、3時間で約3週間くらいかかりました。詳しい解説や番号を丁寧にパーツに付けてくれていたのでとても作りやすく、一度も間違うことなく完成することができました。ただし製作時間はたっぷりと必要で、老眼の人には厳しいかもしれません。仏像(模型)としても完成度が高く、紙とは思えないほどの重厚な出来でとても満足しています。居間に飾り毎日眺めています。今後ぜひともシリーズ化していただきたく第2弾を期待しています。
連合艦隊司令長官 山本五十六の大罪―亡国の帝国海軍と太平洋戦争の真像
「山本五十六の大罪」という書名が残念だ。“山本五十六個人にはあまり興味ない”と本書を手にしない人も多いだろうからだ(海軍善玉論を否定する本も既にいくつか出ているから)。
山本五十六論は本書の一部に過ぎず、本書は近代において日本を毒した共産主義全般を断罪していることに価値がある。書名を少なくとも『共産主義の大罪』とした方が、多くの人が手にしたことだろう。
「GHQ占領下の弊害」を訴えるのが、保守派論客の常識となっているが、本著で著者は、盧溝橋以前の昭和初期において、日本の学界、言論界、軍部、世論が既に共産主義に毒されていたことを淵源と指摘することが極めて画期的だ。
近代史における個人的興味は「共産主義・左翼陣営の暗躍」に絞られているので、こうした書を記せるのは著者や中西輝政氏以外にないと思われる。
著者の言論は保守派の言論人ですら、時に「極端すぎる」と躊躇されがちである。もちろん、それが著者の魅力であり、多くの支持者を得ていて、個人的にも痛快で多くの著書を愛読しているが、ただ、「思想」論で左翼を徹底的に「極端」に断罪するのはともかく、史観で極端なのは、時に説得力を失いかねないと危惧してしまう。
また、あえて指摘するなら、西尾幹二氏を「反米派」と簡単に斬ってしまう点が気にかかる。弁護するなら、西尾氏はアメリカの「左翼」的な政策であるグローバリズムによって、日本に内政干渉し史観を強要する点、またアメリカ版「世界革命」とも言える政策などにおいて「反米」的であるに過ぎない。「大東亜戦争肯定論」とは「東京裁判史観」否定に過ぎないのではないか。日本が共産主義に毒されていたように、アメリカなども共産主義に毒されていた。
また、戦前の某右翼団体の主張「資本主義もまた日本主義ならず」を批判しているが、これは正しいと思う。資本主義は日本主義ではない。もちろん、「故に反対して」と社会主義・共産主義を目指すのは論外であるが、著者が親「英米」「資本主義」をあまりに強調しすぎると、一般の人に「保守派=アメリカ追従者」という印象を与えかねない。
保守派とは、やはり、日本の歴史・伝統の継承者であらねばならないでしょう。
ジュ・トゥ・ヴー(サティ:歌曲集)
エリック・サティの歌曲集。
マディ・メスプレ(ソプラノ)、ニコライ・ゲッダ(テノール)、ガブリエル・バキエ(バリトン)、アルド・チッコリーニ(ピアノ)。フランス語の歌詞と日本語の対訳がついている。(パッケージには対訳付きの記載がない)
二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?―人口減少社会の成長戦略 (文春文庫)
だれもが見たことがあろ、二宮金次郎の銅像。最近は老朽化し薄汚れていたりする...その二宮金次郎は、なにをした人なのだろうか?そう改めて聞かれると、よく知らないというのが現実である。
その二宮金次郎尊徳が行った江戸時代後期の人口減少による荒廃に対する方策をしめした偉大なる人物であったとは...
この二宮尊徳が行ったこの業績をこの現代に通じる解決策となろうというのが、著者の猪瀬直樹の論である。一読の書であろうと思われます。残念なこと2007年の著であり2011年になったいま、まったく改革が進まずに迷走していることが悲しい限りです。