バッハ:ミサ曲 ロ短調
帯の「1969年日本ライヴ」の文字を見落としていて、確信を持って購入した後でミュンヘン盤を発見。間違って買ってしまったこのCDではあるが、音楽自体はさすがの出来である。ミュンヘン盤と比較すると、解像度の増した音を楽しめ(ライブ盤にもかかわらず音は非常によい)、響きは明瞭で、そのかわり崇高さは後退した。私がバッハに求めているのは「神を意識させる荘厳な音楽」であるので(ただし小曲はこの限りではない)、ミュンヘン盤を上位におきたいところだが、だからといってこの演奏の個性まで否定するわけにはいかない。日常的には、むしろこちらをよく聴いている。優劣を論じること自体が愚かな行為なのだろう。
バッハ:マタイ受難曲
古楽器による演奏が主体となった近年に録音された、他の指揮者によるマタイを色々聴いてみた。さすがに音は洗練されているものの、何か肝心なところで盛り上がらないという印象をぬぐえなかった。
もちろん古楽器のせいではなく、指揮者の姿勢の問題だろう。
リヒターのマタイは、確かに古い演奏スタイルかもしれないが、劇的な盛り上がりと緊張感、聞き終えたあとの感動において、やはりずば抜けていると思う。
トッカータとフーガ/バッハ:オルガン名曲集
トッカータとフーガBWV565は他にも7名のCDをもっていますがやはりカールリヒターの演奏はインパクトあります。でも幻想曲とフーガBWV542はヴァルヒャのほうが自分としては好きで、このCDはイマイチにしか感じられませんでした。あくまで好みの問題と思いますが・・・
一番印象的だったのは「聖アン」BWV552!565,542、582と比べると聞く機会が少ないのですがこのCDで一気に好きな曲になってしまいました。前奏曲部分とフーガの部分いずれをとってもインパクト大でBGMで流していたつもりでもつい聞き入ってしまいます。
バッハ:管弦楽組曲第2番&第3番
リヒターの演奏自体は定評のあるもので素晴らしい。
音質は日本プレスに良く見られるやや神経質なもので、原盤がどの程度の音か判らないが発売元はなるべく中身も本国盤にしてもらいたい(そういうCDもある)と感じる。
カール・リヒターの遺産 [DVD]
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より(1分31秒)
■J.S.バッハ:カンタータ第70番「目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!(Wachet,betet,seid bereit)」〜プローベ(48秒)
■J.S.バッハ::ミサ曲 ロ短調〜プローベ(2分43秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分26秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:トッカータ ト短調より(3分43秒)
■J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より(1分36秒)
カール・リヒター(Cemb)
■レオニード・コーガン(Vn)とカール・リヒターのプローベ(1分23秒)
■J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番より(5分30秒)
パウル・マイゼン(Fl)、オットー・ビュヒナー(Vn)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ヘンデル:「王宮の花火の音楽」より(3分37秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団
■ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」より(1分28秒)
カール・リヒター&ウィーン交響楽団
■J.S.バッハ:パルティータ「おお汝正しくして善なる神よ」BWV.767(4分26秒)
レーガー:パッサカリア ヘ短調(21秒)
■J.S.バッハ:パッサカリア(とフーガ)ハ短調(4分27秒)
カール・リヒター(Org)
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より(2分09秒)
ペーター・シュライヤー(T)、ジークムント・ニムスゲルン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より、プローベ(1分13秒)
ピーター・ピアース(T)、キート・エンゲン(Bs)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■カール・リヒターの言葉(59秒)
■J.S.バッハ:マタイ受難曲より(2分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Bachfest 'T+'U
Plakate, Konzertkasse...(15秒)
■J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調より(1分24秒)
カール・リヒター(Org)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレ(Fl)とカールリヒター(Cemb)のデュオより(27秒)
■Bachfest 'T+'U
オーレル・ニコレの言葉(45秒)
■Bachfest 'T+'U
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの言葉(27秒)
■Bachfest 'T+'U
J.S.バッハ:カンタータ第82番「われは満ち足れり」より(24秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■Reisebilder Bach-Chor Flugzeug, Proben, Autofahrt, Konzert(1分06秒)
■ブラームス:祭典と記念の格言 作品109(3分55秒)
■ブラームス:何ゆえに,光が悩み苦しむ人に与えられたのか 作品74-1(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ合唱団
■シューマン:交響曲第4番より(1分13秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より(1分50秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
■グルック:歌劇「タウリスのイフィゲニア」より、プローベ(25秒)
カール・リヒター&バイエルン国立歌劇場管弦楽団
■ドヴォルザーク:スターバト・マーテルより(2分08秒)
マッティ・サルミネン(Bs)、カール・リヒター&ミュンヘン・フィル
■J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調〜“Gratias agimus tibi”(3分40秒)
カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団カール・リヒターの遺産