ヴァイオリンの夜
CMでショーロ・インディゴが流れてきて、えらく竹中直人に
似たおっちゃんが、かっこよくヴァイオリンを弾いているもの
で、思わず調べてこのアルバムを購入。1995年頃の高校生
だったときのことです。
かってよかった。聴いたことはあってもタイトルがわからな
かった、古今の名曲が収録されています。もともと、スペイン
等で活動されていたようだが、この頃は国内での注目も高まり、
NHKの番組でもスポットを当てられていたと思う。本場のジプ
シー達に絶賛されるほどのジプシー魂を持つ彼の演奏力は本物
である。
クラシックとは違う音楽で、軽音楽的なアレンジが施されて
いるのですが、彼の実力というか表現力は充分に伝わってきま
した。
結果、その年末に彼が熊本県立劇場でコンサートを開催。も
ちろん行きました。学生の当日券ねらって生きました。楽屋に
も行きました。まだサイン持っています。あの時は弦楽四重奏
だったのですが、ほんとにかっこよかった。
名演集
前々からジプシー音楽に興味を持っていましたが、CDショップでこのCDを見て、ジャケットの怪しい集団と曲目のおもしろさ、キャッチコピーであるヴァイオリンの怪人、ってのにひかれて買いました。
ヴァイオリンの怪人っていうから期待はしていたんですが、ここまで凄いとは。まだ速いフレーズはいいとして、マンドリンの如き重音のトレモロなんか初めて聞きました。ラカトシュしかできない技なのでは?
超絶技巧に圧倒されながらも、ジプシーの名門の出だけあって実感こもったメロディと洗練されすぎてない節回しに心を打たれました。僕は特にチャルダーシュと黒い瞳が気に入ってます。
いやー本当に凄い。まだ40歳ぐらいのラカトシュはこれからもいい音楽を聞かせてくれるでしょう。楽しみです。
100人のジプシー・ヴァイオリンⅡ
ジャケットとか装丁は絵本みたいだけど、中身は凄かった。100人のロビー・ラカトシュがジプシー・ヴァイオリンで競り合ってるような迫力。気品とか優雅さより、躍動感に重きをおいた音楽。クラシック好きとかラカトシュ好きだけでなく、トニー・ガトリフとかタラフ・ドゥ・ハイドゥークスとか、ベシュ・オ・ドロムとか、そこらへんの東欧ジプシー系のファンに向いてると思った。