POWER SCALE
Icemanのアルバムの中では一番好きです。
この、あまり高速に弾けすぎる曲でもなく、
ほどほどに切なさを感じられるシングル3曲を筆頭にして、
上質な浅倉サウンドが楽しめるのが本作だと思う。
捨て曲っぽいのもちらほらあるけど、
これの代わりに、シングルのc/wだった「WHAT'S WRONG?」と「Angel Dust」、
ファンの人気も高いこの2曲を収録してれば完璧だった…
この2曲くらい余裕で入る容量あるんだし、入れて欲しかった。
(結局ベスト盤も出ないまま解散し、8cmで聴くしかなくなってしまった…)
歌詞の面では、
黒田の歌詞はまだ日記調の幼い感じで、井上秋緒が引っ張ってる。
でも、これ以降の伊藤を中心とした読解するのも困難なイロモノ的な歌詞より、
この1stのような井上秋緒の歌詞のほうがよっぽど良いと思う。
黒田にいたっては、これ以降、歌詞を書かせてもらう機会すら失っていく。
上記のとおり、シングル3曲はどれも秀逸。
シングル以外だと「Something feel like heaven」や「黎明」なんかは、
凄くお薦めできる良い曲だと思う。
個人的には、切ない感じと無機質さを多分に感じられる、
こんな感じの浅倉のデジタルサウンド、そしてIcemanがもっと聴きたかった。
しかしこれ以降、
やたらノリが良かったり、弾けすぎたり、ファンタジーみたいな世界だったり、
そんな“ヌルい”“軽い”曲調が多くなったかと思えば、
今度は一転して、思いきりマニアックな“GATEシリーズ”に移行して、
結局この1stのような感じのIcemanは聴けぬまま終わってしまった。
このアルバムでもまだ未完成だと思うし、手放しで最高評価までは付けられない。
けど、すごく可能性を感じられる一枚。聴いてて良い具合のバランス。
もうちょっとこの路線でいってくれれば…。
GATE II
世紀末に色をコンセプトにリリースされたGATEシリーズの1枚目
赤をイメージカラーとしており、鮮烈な印象の曲が多い。
特に4曲目のWish Matrixや5曲目のCAUTION!は代表曲といえよう。
その一方でGATE 2のような緩やかな曲もあり、アルバム単体の緩急も考えられている。
本作のみならず、GATEシリーズはそろえておきたい
アイスマン
「ひとりのハッカーはどのようにして1億ドルもの見えないサイバー犯罪を乗っ取ったか」
ということである。
著者は自らも逮捕歴のある元ハッカーのジャーナリスト、ケビン・ポールセン。
彼らが追ったとびきりのハッカー、アイスマンはFBIのサイバー犯罪捜査にも協力する善の顔も持っていた。