だから「いい家」を建てる。
この本を読むとよくわかることがある。
それは、上質な住み心地の家は、住む人の幸せを心から願って一棟一棟を手造りする正直な工務店にしか造れないということだ。
住み心地の質は、断熱と換気の方法によって大きく変わる。
親子二代の工務店主が、ひたすら住み心地の向上を目指し、様々なハードルを乗り越え、「外断熱」と取り組み、まったく新しい発想の換気システムと、基礎外断熱のシロアリ対策の開発に成功した。
幸いなことに、それを支える工務店主たちが各地にいた。「いい家」をつくる会の人たちだ。「住み心地」は、いまや多くの造り手が看板に掲げるようになった。それだけでなく、「長期優良」という認定も付加して。
しかし、上質な住み心地は、断熱と換気の方法の選択を誤っては実現できない。特に後者は大切だ。
長期にわたって優良であり、住む人の健康増進に役立つ住み心地の良い家を造るには、「断熱の方法」と共に「換気の方法」を正すことが絶対に必要である。
この真実を〔だから「いい家」を建てる。〕は、ズバッと指摘した。
正に、「家の見方を180度変える本」である。