In Between Dreams (Dig)
他のレビューを読ませてもらうと、「夕日の」「浜辺で」「のんびり」等の形容がしてあります。まったくその通りだと思います。とてもリラックスできます。そのように評した皆さんは、聴いたことがない方々に分かりやすく表現されているのだと思います。また、サーファーからの転身ということもあるかもしれません。
でも、気に入った方には共感してもらえると思いますが、雨の街中を小走りで、仕事のアポに遅れまいと急いでいるとき、また、些細なミスを上司にクドクド注意されているとき等、ふと上の空になった瞬間に流れてくるような、いや流れて欲しい、日常生活のサウンドトラックという気がします。
何枚出しても内容がいっしょ、との声もありますが、こんな気負いのない感じはなかなかあるようでないので、似たような違う曲をたくさん聴きたい、ハマったぼくらには良いのかもしれません。毎日少し違うけど、似たような日々を過ごしていますからね。
レコード・コレクターズ増刊 日本のロック/ポップス 2012年 02月号 [雑誌]
レココレでは、以前日本のロック、ポップスに関する本として「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」を出していましたが入門者の方とか日本のロック等について俯瞰的に知りたい、ガイド本が欲しいとお思いの方ならそちらの方をお勧めします。こちらは、例のアーカイブシリーズで以前レココレで特集した記事をそのまま再掲載するシリーズです。ですので、取り上げられたアーティストは深く掘り下げらられていますが、これで「日本のロック/ポップス」全部がつかめるというものではありません。
ただ、取り上げられているアーティストを通じて日本のロック、ポップスに関してここまで深く踏み込んだものはあまり見当たらないので、非常にありがたい1冊だと思います。
欲を言えば、というか不思議なのは、GSの特集はここに載らないの?キャンディーズ特集も載せるべきだったのでは?さらに、URC特集については追加訂正のコーナーでもっと拡大してほしかったなあと3点ありますが、まあ、ここまでの本を今出せるのはレココレだけなのでその頑張りに免じて星5としました。
今のロック・ポップスを知るには欠かせない1冊だと思います。ここで取り上げられたアーティストが作品が無ければ日本のロック・ポップスは随分と違ったものになっていたことは間違いないでしょうね。
今後もレココレの特集、増刊期待しています。