少年アシベ ゴマちゃんセレクション (アクションコミックス)
子供がゴマちゃんのアニメを見たがっていて、DVDを欲しいのですが、発売されていません。そこで、コミックをと思って購入しました。
最初の16ページはフルカラーですが、エピソードすべてが、ゴマちゃんではないので、「ゴマちゃんセレクション」のタイトルにはちょっと疑問符がつきます。
が、やっぱりゴマちゃんはかわいいです。子供が真似して、キュー、キュー言ってます。
ウチの場合は 14
少年アシベより、ここだけのふたりより長く連載されてるんですねしみじみしちゃいます。
連載が長くなっても森下さんの可愛さと毒っ気はおとろえることはありません。新刊を買ったばかりなのにすぐ次が読みたくなります
大阪ハムレット 3 (アクションコミックス)
関西弁で語られちゃあかなわんよ、いったらなんだけど、まああざといよな。
クッサイ話も、「そやなぁ」「勝てへんなぁ」ってくにゃっと言われたら、
なんだか心に響いて、泣けちゃうんだよ!
とか思いながらも、この「大阪ハムレット」がすごい作品なのは、
もうどうしようもない事実。そして、どうしようもなく泣けてしまうんです。
登場するのは、どの人も皆、家族の愛情に恵まれず、少なからず
「ふつう」「あたりまえ」の育ちかたができなかった人たちだ。
それは自分の意思に関係なく、いやおうなく、そうされてしまったということ。
だからこそ彼ら彼女らは、その宿命にあらがおうとあがき、握力を鍛え続け、
ただでは転ばない。
誰のものでもない、自分自身の幸せをその手でつかむ為に。
それはきれい事をこえた人間の強さであり可能性で、それがこの簡単な絵と
短い台詞で描かれているからすごいのである。
でもさ、このしたたかさ、めげなさをして、怖いずるい、お里が知れるなどと、
あしざまに言う人もいるんだろうな。世間ってそういうものだもんな。
なめんなよ。今よりもよくなりたいと願い、かなえるために、
最大の努力をすることのなにが悪い。近道を探して、何が悪い。
暗く寂しい日陰で芽を出した草花が、首を長く長く伸ばして、
なんとかしてお日様に当ろうとするように。
自分を幸せにするために、必死で生き抜く人間の姿は尊く、美しい。
そんな真実がしみるから、この作品で泣ける涙は超しょっぱいのだろうと思うのです。
ぎゅうっと、濃いのが出るので覚悟!
トモちゃんはすごいブス(1) (アクションコミックス)
「大阪ハムレット」の森下裕美先生による大阪漫画です。
生きる気力のない主人公チコが謎のブス・トモちゃんとの出会いで
少しづつ生きる楽しさを見つけてゆく物語ですね。
やる気がない主人公で漫画を成立させてしまうことは本当に難しいことだと思うのですが
ちゃんと面白いのが凄いです。
これは2巻も買わなくちゃ。
大阪ハムレット 2 (アクションコミックス)
やはり、森下 裕美さんは、
ちょっと変な人の、毒のある、でもほのぼの?みたいの、
天下一品ですね。
「ウチの場合は」は、新聞掲載なので、
その毒が薄まっていて、ものたりないのですが、
こちらは、毒てんこ盛りです。
でも、しみじみと泣けるんです。
底辺あたりの幸福っていうんでしょうか。
ああ、私も生きていて大丈夫って思わせてくれます。
絵もストーリーも独特なので、好き嫌いはあると思いますが、
森下さんのファンなら是非、
ファンでないかたも、ちょっとお試しに読んでみてください。
嵌る人は、とことん嵌りますよ。