ぼくんち オリジナル・サウンドトラック
~映画のサントラとしては珍しく関西のミュージシャンだけを集めて作られています。どのアーティストも個性派でそれぞれ映画の内容に負けず個性的な曲を提供しています。特にオススメなのがkaja&jammin'と言うバンドで関西では知る人ぞ知るといった感じですがかなり濃いレゲエサウンドに個性的なボーカル、そして唯一ライブ音源を提供しているところからもその実力~~の高さが伺えるといっても良いでしょう~
いけちゃんとぼく [DVD]
この作品は、小学生を主人公に、彼にしか見えない「いけちゃん」との交流と、主人公が育って行く過程でのエピソードが主軸となっています。「いけちゃん」は、いつも主人公の傍にいるわけでは無いのですが、主人公が成長する事により、見えなくなってゆきます。「いけちゃん」の正体は、最後に明かされるのですが、それは、実際にこの作品を視て確かめて下さい。「メルヘン」なのです。
毎日かあさん8 いがいが反抗期編
いつだったかゲッツ板谷が西原理恵子を評して,「親しくなると,姉汁,友汁,母汁すべてを垂れ流して濃く接してくるので,その情の濃さに耐えられなくて凡人は去ってゆく」のようなことを話していました(記憶の中なので表現に少し違いはあると思います)。なんとなく彼女の作品に流れる過剰さの源に触れた気がしました。
さて,本編いがいが反抗期編ですが,ついに長男が中学生になり反抗期に入りました。親も子が大きくなって,世話をするされるだけではない相互的な関わりを求め始めるとき,子どもは親のいろいろを分かりながらむかつきます。そんな家庭内があんまり穏やかではない8巻です。
著者はゆんぼくんで鮮やかに反抗期の激しさを著していて,自身の反抗期の心を含めて反抗期とはどんなものかを熟知していることには疑いがありませんが,なかなか自分の最愛の息子となると手を焼いているようです。かあさんの情の濃さを息子は振りほどきたいときなのかもしれません。
子どもの成長とともに,子に気遣っていろいろ描けないことも多くなってきているのかもしれませんが,(鴨ちゃんの大暴れも渦中では直接的に描いていませんでしたし)西原かあさんの悩みを明るい筆致の中から忖度できる1冊でした。
「有名人になる」ということ (ディスカヴァー携書)
オタキングこと岡田斗司夫さんの動画での紹介を読んで買っちゃいました。
私の読んだ勝間本の中では最高傑作のような気がします。
有名人になるメリットとリスクを比較して、経営学的な視点から方法論を探っていくという、作品です。
勝間さんが本を出すと、読んでもいない人が悪い評価をするという話がありましたが、この本にもさっそくそういうレビュアーがいたのが更に笑えます。いやいや、自虐あり、笑いありの1冊でした。
それと、今回は西原さんの帯イラストが売り上げを引っ張っていると思います。
「また嫌われそうな本を出しちゃう」って言葉、苦しいことも楽しいことに変換して仕事しているなぁ……って感心します。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [DVD]
かつて、「アジアパー伝」と「鳥頭紀行」シリーズを何冊か読んだことがあります。
そこには、並みならぬ体験を通じて、ボロボロになったからだに、脱力系で、支離滅裂ではあれども、そこにはどこかにふっとこころを解放されたいというゆらぐきもちが描写されていました。
このドラマでのいちばんのお気に入りは、子どもの「おとしゃん」と、素朴に発せられる言葉と、アルコール依存症のおやじを純粋なまなざしで見つめるところです。
おやじも、子どもに優しく、そっと耳を傾けるのです。
グッと熱く、こころに響く瞬間です。
家族は離れ離れの生活ではあっても、いつもこころはひとつにつながっていき、小さな小さなふれあいが、至上のシアワセにつながっていくという感動作です。
あばれまくるというシーンよりも、むしろ自戒する孤独なおやじと、それを優しく包み込む家族のアツい愛情、家族で支えていくところが美しく描かれています。