攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
このCDのライナーだったか、攻殻の音楽は「川井憲次らしさを極力排除して…」とありました。その通りパトレイバーのバリバリ川井憲次調の曲を聴き慣れた私にはとても新鮮でした。エスニックな楽器を多用し、民謡の女声が鮮烈に響き渡ったりと不思議な雰囲気あふれるサントラです。ちゃんとしたオーディオでどんと鳴らすと空気感がすごいですよ~
ENTER THE MATRIX (Playstation2)
本作はマトリックスを元にしたゲーム。ただの映画のゲーム化ではなく、『マトリックス・リローデッド』と同じ時間軸が展開されるゲームなのだ。主人公はロゴス号のナイオビとゴースト。どちらかを選ぶ事によって、進むルートが違う。重複しているステージはあるけれど、ストーリーを完全制覇するには両方のキャラクターでプレイすべき。アクション面では○ボタンや△ボタンを押すだけで様々な技を繰り出す事が出来、気づかれずに後ろから攻める事も出来る。壁を駆けたり、弾を避けたり、フォーカスを使えば周りの動きが遅くなる等、正に映画のようなアクションを繰り出せるのが楽しい。キャラクターを俳優に似せたり、声も俳優が担当している等、ゲーム用の実写映像も収録されているので、映画を観ているような感覚と同時にゲームをしているという感覚でプレイ出来るのが面白い。だが、ゲームから実写映像にうつる時、時々バグが発生してロード画面で止まってしまう事がある。そういう時はL1ボタンと○ボタンを押せば解決するが、問題は字幕である。人物が喋り終わる前に字幕が消える事があったり(特に長いセリフ)、一部字幕が汚い部分がある。しかも、同じシーンでも映画とゲームで言っている事が違ってたりするのも残念。グラフィックに関してはもう少し力を入れて欲しいと思ったし、背景をもっと描き込んで欲しかった。
特典はハッキングにより、刀等ムービーを閲覧する事が出来るが、やはり普通に利用できるパターンがいい。
マトリックス レボリューションズ 特別版〈2枚組〉 [DVD]
あの日本製近未来電脳アクションアニメに影響された監督さんの作品三部作の完結編。一作目はわかりやすさとサイバーなかっこよさ、深い世界観など楽しめ、2作めはストーリーが理屈っぽくなりつつもアクションはしっかり。しかし3作目はネタがなかったか?現実世界での機械対人間の戦闘シーンはよかったが、スミスとのバトルはあまりにいまいちな感じ。結末も分かりにくい。この人達ならもっと派手に出来るはずだけど。ジャパニメーションをハリウッドで割った飲み物としては味がばらけてしまってる気が。独特の世界観が出てる部分とそうでない部分の格差が大きいというか…。難しくも面白い理屈をミステリアスに流すジャパニメーションの妙味を雑な設定がダメにしてる気がしてならない。機械たちの意思は?救世主の能力は何が出来て何が出来ないのか?はっきりしない。これから機械と人間はどんな関係を築いて行くのか?終わり方に未来を感じない。難しい会話を延々するシーンは攻殻機動隊などの影響だとしてもその内容には本家と違い人間味がなく、薄い内容を小難しく言ってるだけに感じる。単純に戦いを描いた1が一番面白かった。
TANSU MATRIX
間違いなくそれ以上に聞こえる、そして聴くほどにためになる様々な音楽スタイルを網羅した最新作。
Playすると空間に”新しい80年代テクノポップ全盛時代”を出現させるのである。
その心は洗練されたメロディーが重視されているのだ。
もちろん、使用シンセサイザーは、安価に入手できるモノから手の届かないアレまで無差別に使用され
ており最新の松武サウンドが堪能できる。シンセマニアにとっても一触即発なシロモノといえるだろう。
もう、2000年代の”ざっと聴いて好きなのだけプレーヤー録音”という悪い癖とはおさらばだ、
松武大先生率いるLogic Systemの最新作、心して聴くべし!