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全く手抜きがない本です。
痛いところを見事に突く言葉で、何度も叱咤激励されました。
たった1行の言葉にこれほどの力があるんですね
たまにお笑い的な要素があったりと色々と楽しませてもらいました。
「カーナビを見るな!◎◎で行け!』
※勘(カン)ではないんでよね・・・
箭内氏の本はこの本が初めてですが、おかげさまで完璧なファンになりました。
ページを捲る前にこれほどワクワクする本もなかなかないですよ
ありがとうございます。
サラリーマン合気道 (幻冬舎文庫)
「流されるから遠くに行ける」
書名の由来にもなっている主張の一つ。
少し気を緩めて他人の考えを受け入れてみましょう的な表現。
自分の考えを持ち過ぎている、固執している、
ガードや殻に閉じこもる性質の人に適した処世術を開陳。
「流される」けど、著者はどの方向にどれくらいの距離を流されているか常に把握しています。
要は、元の場所・原点に戻ることが著者には出来ます。
一般的なサラリーマンとは大きく異なり、本書と向き合う上で重要な出発点だと思います。
原点の一つに中学時代の自分を挙げられるほど、確立した個人を持っています。
自分をしっかり持った人が、幅を広げるツールとして本書は最適。
逆に根っから他人から影響を受けやすい、流行に流されやすい人は向いていない印象。
目標もなく、やる気もなく、自分の立ち位置がハッキリしていない人は
流されていること自体を把握していないので、本書にピンっとこないでしょう。
振れ幅を広げる目的なので、つじつまの合わない正反対の主張も納得して読めます。
しかけ人たちの企画術
さまざまな分野の第一人者が、その人ならではの企画術を語るという一冊。テレビプロデューサー、経営者、編集者、広告クリエイター、料理人などバラエティに富んだ人選で、「企画」というものを余すことなく教えてくれる。
第一線で活躍する人たちが語る「企画」というのは、実にけれん味がなく、理路整然としている。これらを読むだけで、プロフェッショナルは、「企画」を偶然やひらめきの産物ではなく、技術として身につけているということが良くわかる。そして企画以上に、自分自身のことを知り尽くしているなというのが、非常に印象的であった。
◆本書で紹介されている企画術のポイント
・吉田 正樹(テレビプロデューサー):周縁からの「怒り」
・後藤 繁雄(編集者):身体性、体つき
・中村 勇吾(インターフェースデザイナー):コードの規定、コラージュ
・奥田 政行(「アル・ケッチャーノ」オーナーシェフ):聞き飽きしない音楽
・箭内 道彦(クリエイティブディレクター):すべての引き出しは10代にある
・堂山 昌司(マイクロソフト代表執行役副社長):パートナーの存在、組み合わせ
・嶋 浩一郎(クリエイティブ・ディレクター):ボタン×シナリオ
・片山 正通(インテリアデザイナー):共犯
・小山 薫堂(放送作家、脚本家):ほんの少しだけ視点を変えられるもの
特に注目すべきポイントは、今までのようなパッケージ化された企画を届ける時代から、ソーシャルメディアに代表される”場”の時代において、企画がどのようにあるべきかという視点である。これについては、中村勇吾氏の「ルールや秩序をデザインする」という説明が明解である。ルールをデザインするためには、「何をするか」だけではなく、「何をしないか」ということについても考えなくてはならない。この「何をしないか」こそが企画のポイントであり、勝負の分かれ目なのである。
Twitterは140文字以上の情報の受発信はできない、Facebookは匿名でのユーザー登録はできない。これらの参加者に課せられた制約によって、場の秩序が決まる。そして、その秩序に基づいた総体をもって、参加者はそのプラットフォームが面白いかどうかを判断するのである。「制約は企画の源泉」、かつて情報を発信する側で言われていたことが、今やプラットフォームへ参加する全ての人に及んでいるということなのである。
都道府県の持ちかた
元ネタを知っているとおもしろいと思います。
やはりバカリズムのフリップネタはあの声のトーン、間があっての破壊力だと思います。
知らない人は彼のネタを見てから購入してください。
元ネタにはまらなかった人は見送りですね。
あ、学生さんの日本地理(各都道府県の特徴)の勉強には意外と使えるかも