NOBODY~ノーバディ~ [VHS]
最初から引き込まれる作品だった。加藤雅也見たさで見た作品だけど、内容がゾクゾクさせられた。まだ爽やかさ残る若かりし頃の竹内力のシーンも凄かった。最後まで目が離せない。
最後の晩餐 [DVD]
原作の主人公は140キロ近いデブだけど、加藤雅也さんは正反対の痩身&イケ面!「あなたを食べたい」と言われたら、どう考えても女性は間違いなく後者を選ぶハズだしデブは全く相手にされないでしょう。加藤さんが悪い訳じゃないけど、あまりにもキャラが違い過ぎるんで感情移入出来ない。伊集院光さんか田口浩正さんが主役の方が原作に近かったと思う。
よるべなき男の仕事・殺し [VHS]
村川透監督の最高傑作「野獣死すべし」の匂いを持った傑作。得意のスタイリッシュなカメラワークや作品ルックは、今回はシンプルに抑え、乾いたハードボイルドを構築している。同じ原作の原田芳雄主演「反逆の旅」と二本立てで名画座で観たい。
結婚詐欺師 [DVD]
題名の通り加藤雅也が次々と結婚詐欺をしていくストーリー。
内村は刑事。その中で鶴田真由がターゲットに。実は鶴田真由は
内村の元カノ。まだ未練のある内村は鶴田を守ろうとするが、裏目に。
ドラマとしてはまあまあおもしろいと思うけど、ちょっとVシネみたい。
許されざる者 第一章 獅子の決戦 [DVD]
大体、加藤雅也に死に装束を暗示しているかのような白いスーツを着せて登場させてることからしてケレン味たっぷりだと思うが、普通なら失笑を買いかねないそのシチュエーションを少しも陳腐にすることなくスタイリッシュな極上ノワールに仕上げているのはひとえに三池監督のセンスによるものなのだろう。ストーリーにしても、己が慕う渡世の親を殺されて、敵対する大組織はもちろんのこと、復讐するためにはそのバックで暗躍する国家権力すら敵に回し、義理もシガラミも肉親の情さえお構いなしで絶縁されようが見捨てられようが「己のスジ」コンプライアンスを貫くため明日なき暴走を続ける一匹狼、という筋立ても往年の任侠映画の王道だと思うが、このある意味コテコテな武智脚本に、夜のシーンの暗視カメラ、手持ちカメラによる不安定な映像、ボサノバ風の音楽(遠藤浩二グッジョブ!!です)など実験的とも言える試みを組み合わせたことで斬新さと独特の美しさに溢れたこれまでにない超クールなエンターテイメントに仕上がった。
それにしても。三池監督つくづく美しい男が好きなんだなぁと感心してしまう。
男優をピックアップする審美眼もさることながら、彼らを最大限魅力的に撮る術を心得てるのはやっぱり愛があるから?「SABU」の藤原竜也X妻夫木聡、「46億年の恋」の松田龍平X安藤政信を見てもそう感じたが、他の監督の映画にはない表情の変化や仕草の色気を捉えていて、素材の料理の仕方が巧いというか。しかしその頂点にたつ作品がこの「許されざる者」だろう。白いスーツに真っ赤な血を飛び散らせて佇む加藤雅也はどっぷり暴力に浸っていながらエレガントささえたたえていてさしずめタナトスの化身といったところか。
他のキャストも超豪華で、過剰な演出に負けない個性の競演が楽しめる。
諸処で挿入されるギャグの絶妙さも含め最初から最後までゴージャスでスタイリッシュな、ワタクシ的には今世紀最大メガヒットのフィルム・ノワール、made in Japan.
泣けてくるほどカッコいい。