まずは一報ポプラパレスより 2 (JUMP j BOOKS)
このシリーズを読みながら JUMP J BOOKS が好きになりました。
これまでも挿絵のない小説は有名な昔のものから最近の作家さんなど、
ちょこちょこと読んで楽しんで読み返していました。
でもこれほどストーリーにじわっと胸に染みるのは私には初めてでした。
小説に漫画の先生が挿絵を描いて、一つの視点が入ることで、
自分が考えていることが、より客観的に考えられるからなのかなと思います。
何度読んでも色褪せない味わい深さを感じさせてくれます。
大好きなのはミオ卿です。文章から出てくる河出智紀(小川一水)先生から感じるミオと、
鷹城冴貴(川島博幸)先生が描かれる絵とどちらも併せて好きです。
まずは一報ポプラパレスより (JUMP j BOOKS)
著者の河出智紀は、小川一水がデビュー時に使っていた筆名だと知り、
小川一水ファンだったので買いました。
第六大陸や老ヴォールの惑星の様なSFや、レーズスフェント興亡記や、
天冥の標のようなシリアス系の小川一水作品ではなく、
ここほれ ONE-ONE! 的な楽しい系の、ちょっとラノベ的な作品です。
舞台となるのは架空の世界。
科学技術的には現代と同じです。
近隣に中小の国家が多数あり、政治的駆け引きや
軍事対立をしている中世のヨーロッパのような政治状況。
そんな世界の中の小さな王国の女王が、
側近ととともに国の危機に立ち向かうストーリーです。
登場人物の個性がしっかり描かれていて、
どんなキャラなのかが良くわかります。
何人かの登場人物には、会ってみたくなりました。
悪人や悪者は、背景的にしか描かれていないので、
読んでいてイライラするような場面はほとんどありません。
一本調子なわけではありませんが、
悪者の暗躍を苦々しく思いながら読み進める苦痛はありません。
楽しく読めて、ほっこりした気持ちになれる本です。
だかあぽ (ジャンプスーパーコミックス)
昔ジャンプで読んだ記憶のある、表題にもなっている「だかあぽ」が読みたくてこの作品を購入しました。
現代からみるとやや絵柄が古くも見えますが、ストーリー自体は覚えていたとおりで、心が温まりました。この作品のみなら、文句なく星5つをあげられる作品です。
ただ、載っている作品のすべてが同レベルというわけでもなく、中にはあまり面白くない作品も入っているのが、星を下げた理由です。