ギター弾き語り かぐや姫楽譜全集
昔のドレミ楽譜出版の見やすくて味のある手書き風の譜面が良いです。
殆どの曲が見開きに1曲と言うのも弾き語りやすい。
ただ「なごり雪」がイントロ以外はストロークしか載っていない等、
オリジナルを忠実に記載されている楽譜ではありませんでした。
付録に前メンバー時代の歌詞集が載っており、それも必見です。
Guitar songbook 南こうせつ SINGLES COLLECTION(ギター弾き語り)
こうせつの楽譜が発売されたのは久しぶりだと思います。シングルコレクションでありながら最新の「たどり着く言葉」からはなぜか「ギターを鳴らせ」が載ってました。(コード間違えてのってました。)でも私が本当に欲しいのは「全曲集」なのです。こうせつくらいのキャリアになってくるとアルバムの枚数も多くなりいろいろと難しいものがあるとは思いますが。(かぐや姫時代からひきつづけている40代以降にとっては「僕は緑の風」あたりからごちゃごちゃになっていて→私だけかも知れませんが)まあそれでも全曲集が出ましたら買いますので。欲しいかたはいると思いますよ。LP「MY HEART」をCD化にしようという運動もあったくらいですから。厳しいようですがまずはシングルの楽譜が出来たことに対して星みっつです。残り二個は期待をこめてと。
愛よ急げ
発売が延期になり、2011年10月5日が発売日でした。
発売前は、アルバムタイトルが「道」だったのが、「愛よ急げ」に変わったようです。
これは、あの3月11日の東日本大震災の後、阿久悠さんのご家族の方が遺品の中から見つけられた歌詞を、おいちゃんに届けて、それが「愛よ急げ」という曲になったためじゃないかと思っています。
阿久悠さんの歌詞、サビのところは童謡のようにシンプルなものですが、今の時代、何をすべきかを代弁しているかのようで、阿久悠さん、色々な意味で大変な時代になっていくことを予想しておられたんじゃないかと思います。
曲は軽い感じのアップテンポなもの(ズンチャ・ズンチャ)で、サビの部分には振付もあります。イントロのギターは、耳に残ると思います。
「道」は本来であれば、アルバムタイトルになったと思われる曲で、喜多条 忠さん(神田川の作詞者)の歌詞。
これは弾き語りに近い、心に染みいるような曲です。
他に、森山良子さんがゲストヴォーカルの曲や、BIGIN・夏川りみさんと唄った曲もあります。
派手な曲は一曲もありませんが、「愛よ急げ」も「道」も、これからのおいちゃんのコンサートでは欠かせない曲になりそうな気がします。
或る程度の年になると、これ位、血圧を上げずに聴けるアルバムも必要になります。
セイ!ヤング&オールナイトニッポン70年代深夜放送伝説
いやぁ〜、懐かしい!
1959年生まれの評者の70年代は、多感な(?)中高生時代。ぶっちゃけると、いちばんよく聴いていたのはパック・イン・ミュージックなのだけれど(汗)、もちろんセイ・ヤングもオールナイトニッポンも守備範囲内。親の目と耳を盗んでは下ネタに赤面し、興奮もしていたっけ(笑)。
当時のパーソナリティーへのロングインタビューが満載。あのころの情熱や感動が生々しく蘇ると同時に、良きものが失われたことも痛感させられる。
彼らが異口同音に語る話で、3つ、印象深いことがある。
ひとつめ。若者の閉塞感や暴発しがちなエネルギーを上手に受け止められるひとや場所が失われた。パーソナリティーたちは、投書のハガキに共感しつつも、人生の先輩として、兄貴あるいは姉貴として、含蓄ある励ましや導きをくれたものだ。そんな場が、たしかに現代にはなくなったなと感じる。
ふたつめ。ひとの言葉から気配りや温かみが失われた。ネットやケータイの、メール、チャット、BBSなど、音色や感情がまるで伝わらない、伝えられないツールが増え、字面の持つ直截的な意味や雰囲気だけが、何のオブラートもなく一直線に無表情のまま突き刺さり、平気で傷つけるようになった。
みっつめ。限度が弁えられなくなった。何をどこまでやればどんなことが起きるか、想像もしない、できないまま突っ走っては、取り返しのつかない悲惨な結末を迎えてしまうことが増えた。
あのころはよかった、とか、今は何もかもダメだ、などと偏見だらけの極論をぶるつもりは毛頭ない。でも、あのときの熱い滾りの中に、だからこそ見習うべきものが、たしかにあった、と、あらためて気付かされたことだけは間違いない。
当世の若者でも、このひとのファンだ、というパーソナリティーはいると思う。そのひとの言葉にだけでもいい、ぜひ耳を傾けてほしい。感じるもの、得られるものがきっとあるはずだ。