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勝海舟の嫁 クララの明治日記〈下〉 (中公文庫)
表紙のイメージをクリックして大きくしよう。
後ろに立っている人の向かって右がクララ。
左の男がクララの亭主,海舟の三男梅太郎。
そして,前に並んだ子どもたち。
この中のヒルダがクララの日記を日本に持ってきた。
日本人の男と結婚なんて考えると「胸がむかつく」と言っていたのに,
できちゃったらしい。
「海舟の嫁」という題名なのに嫁になってからの話は出てこない。
できちゃったところで終りにしてしまった。
『津田梅子とアナ・C・ハーツホン―二組の父娘の物語』や『明治の若き群像 森有礼旧蔵アルバム 』を読むと未公刊部分がある。
100年たっても,まだ差し障りがある人がいらっしゃるのだろう。
でも未公刊部分も出してほしい。続巻を出してほしい。
フルベッキが死にそうになるぞ。
新島襄が出てくるぞ。内村鑑三も。
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せやし だし巻 京そだち
京都人の生活を描いたコミックエッセイ
ひと昔前の呉服問屋を営む親子3代が同居する家族の
春夏秋冬が描かれる
伝統がある町だけあり、様々な行事の模様も綴られる
また、京都人の見栄というか、誇りというか、判断は微妙なところですが
そういったものも滲み出ている
観光的な観点からではなく、その町に代々住んでいる人々の視点からの京都が垣間見えます
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男と女2
前作同様、個性あふれる歌姫たちの登場です。元歌を超えるのには、男と女の組み合わせによる化学変化が必要です。珍しいデュエットでなければ醸し出せない情感や掛け合いの雰囲気はこの企画のコンセプトの根幹を占めています。ほとんどの曲の名歌唱が耳に残っているわけですが、デュオによって、ただのカヴァー・アルバムではありません、という差別化がしっかりと図られていました。
清水信之、佐藤準、大坪稔明、鳥山雄司という名アレンジャーによって曲の変化が楽しめます。森高千里、中村あゆみ、大橋純子、広瀬香美という時代を創りだしてきた歌姫たちと稲垣潤一との絡みもハモリも違う色合いだからこそ、これだけ多様な雰囲気が出せるのでしょう。
稲垣潤一は歌姫の魅力がでるように上手くひき立てながらメロディとハモの歌唱や音量を調節しています。稲垣と歌姫とのバランスが絶妙で、個性をいかすキーへの転調もアレンジが上手くいっていますので違和感がなく、変化が生まれます。
寺田恵子との「世界中の誰よりきっと」はこの曲のもつPOPさにしっとり感が加わったようです。大人の歌唱ですし、ハーモニーの美しさが際立ちました。
岡本真夜との「真夏の夜の夢」も異色です。ユーミンの原曲の色彩感を残しながら、軽やかさが増しています。
小林明子との「けんかをやめて」では、ハーモニーもさることながらユニゾンの美しさに惹かれました。
藤田恵美の新しい魅力が伝わった「YES-NO」のPOPさはアレンジの勝利でしょう。
遊佐未森の「フレンズ」はとても良かったですね。遊佐の透明な声質がNOKKOのイメージを上手く消し去りました。
尾崎亜美との「恋におちて」は、1980年前後の2人の活躍を知る者には嬉しいプレゼントでした。組み合わせの妙だと言えるでしょう。
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小さい“つ”が消えた日
「きみがいないと困るんだ」というキャッチにまずどきっ。
手にとって開いたら、まあかわいい。小さいつ君がページのそこかしこで座ったり走ったり花を摘んだり…。
児童書?と思って読んでいると、これがなかなか大人の童話。
「っ」は音がないからと他の文字にバカにされたちいさいつ君が姿を消してしまって、「っ」のない日本語は大混乱になるというストーリーがユニーク。言葉遊びも凝っています。そして…これを書いたのがドイツ人と知ってまたまたびっくり。日本ばなれしたイラストも魅力です。
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美少女戦士セーラームーン 永遠伝説 [改訂版] [DVD]
ストーリーはとても深く、重く描かれています。(特に第2幕はずっとシリアスでした。) しかし、スリーライツのやり取りなど所々でコミカルな雰囲気もあります。 感想としてはやはり面白い!!
ただ、子どもには話が難しすぎるのではないかと思います。