最後の晩餐 [DVD]
過激なエログロを期待すると肩透かしをくらいますが、異色のB級エンタテインメントとして観れば十分楽しめました。原作とは明らかに視点や狙いが異なります。別物でしょう。逆に原作を大胆にアレンジしたセンスを評価したいです。個人的には70年代、80年代のホラーやサイコスリラーのエッセンスが随所に感じられ、展開にも意外性があり(やや強引ですが)、退屈しませんでした。独特の映像美や、宗教画をモチーフにしたタイトルバック、クライマックスの結婚式のアレはけっこう好きです。ただ、もう少しお金をかければよかったのでは?と思う箇所がいくつかあったのは事実ですが…。役者では、主演の加藤雅也が予想以上に雰囲気があって健闘していた他、三輪ひとみの美しい存在感、原史奈の可憐さ、前田綾花のキレ具合が良かったです。あと松方弘樹は凄すぎです。
許されざる者 第一章 獅子の決戦 [DVD]
1、2と買いました。最近はヤッターマンとかクローズゼロとか人気俳優さんを使って広く知られるようになりましたが、結構R以下扱いのので奇跡的にGYAOで初めてこの監督の作品、『不動』『あらぶれる魂』そして『殺し屋一』を知り、大ファンになりました。
亡くなった淀川さんは黒澤さんやビートたけしさん意外邦画は辛辣だったんで、邦画ってつまらないのかと思っていたら、とんでもない。
面白い。タランティーノも目じゃないアクション。反戦、平和、お涙なんか入り込めない、三池さんの容赦ない暴力のすさまじさ、与えられた運命の中で生きる人間のすさまじさ。大好きです。
NOBODY~ノーバディ~ [VHS]
最初から引き込まれる作品だった。加藤雅也見たさで見た作品だけど、内容がゾクゾクさせられた。まだ爽やかさ残る若かりし頃の竹内力のシーンも凄かった。最後まで目が離せない。
よるべなき男の仕事・殺し [VHS]
村川透監督の最高傑作「野獣死すべし」の匂いを持った傑作。得意のスタイリッシュなカメラワークや作品ルックは、今回はシンプルに抑え、乾いたハードボイルドを構築している。同じ原作の原田芳雄主演「反逆の旅」と二本立てで名画座で観たい。