シャイニング〈上〉 (文春文庫)
おそらく皆はジャック・ニコルソン扮するジャックを想像するのだろうが、
原作を読み終わるとジャックの印象が180度変わる。
ドラマ版は忠実に再現されているので見てほしい。
ジャックとダニーの最後のやり取りは涙無しでは語れない。
さてキング氏の小説家としてのトンデモナイ技術についてだが、
語ると長くなるので要約すると、
'@登場人物が非常に少ない中で物凄い掘り下げる
'A基本的に1人称の書き方なのだが、それぞれがきちんと個性を持っていて非常に深く心理描写を丁寧に表現出来ている
常人の人間の想像の域を遥かに超えた技術である。
こんな小説は5〜6人が集まって話し合わなければ不可能だと思う。
なんで書けるの? 本当に不思議だ。
彼の頭の中には筋道がきちんと出来ていて、その上で個々の登場人物を究極的に掘り下げるので信じられないのだ。
他の凡庸な小説家の作品を見れば分かるが、みんな途中で飽きて新たに登場人物を登場させたりするものなのだ。
そうでもなければ、連載は本当に厳しいのだ。
とにかく凄い、凄過ぎる。
英文の原作を読むことを強く勧める。
訳があまり良くないので星マイナス1
魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)
子どもにとって楽しんで読める要素が満載。その上、大人が読んでもちょっと自分を振り返ってしまうような意味の深い要素も持ち合わせています。
もしこの先自分に子どもができたらこういう本を沢山読ませてあげたいなと思いました。
児童向け魔女物語の決定版。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
押井守監督はこの作品で「うる星」を去った。
序盤は少しホラー映画を見ているような緊張感を感じ、少々「うる星」らしくない気もするが、これは素晴らしい作品だと思う。
「この時間がずーっと続けばいいのに」自分でも知らないうちに、そう考えてしまう事はあるんだと思う。でもそれは叶わないことで、夢にしか過ぎないという事。楽しいときが永遠に続くなんて、それは望んでもありえないということ。この作品は、それを物語っている。
そんな気がした。
永遠に「夢」を見続けるのは出来ない、きっとあってはならないのであろう。
ドラマCD 俺たちのステップ STEP1 〜激怒と号泣、そして爆笑〜
<キャスト>
左近@寺島拓篤
右京@下野紘
夢児@千葉進歩
翔@遊佐浩二
夢蔵@麦人
なにわツインズ兄@鈴村健一
なにわツインズ弟@福山潤
香山@岸尾大輔
人気シリーズSBに負けず劣らずの、豪華な顔ぶれで始まった新シリーズ
新人の寺島くんが非常に頑張っています。主役2人が歌ってるテーマソングも収録されていますが、いまいち歌唱力に不安のある下野さんも頑張って歌ってくれていました
しかし、なんと言ってもこの作品の一番の聞き所は、漫才や落語を声優さん自らが本当にやっているところ!
笑えるかどうかは別として、それだけでも聞く価値アリです
グレゴリアン・チャント/サント・ドミンゴの祈り
こういう曲を他の人はどういう思いで聴くのかは、よく知りません。
学生時代に音楽の先生から「音楽はここから始まったんだよ」って教わって聴いたのが私とこのジャンルの音楽との出会いでした。
このCDは大聖堂での祈りの歌です。楽器伴奏もなく、ただ、祈りの声が大聖堂の中を響き渡る、とても神聖な感じがします。
言葉が分かればいいのでしょうが、私にはよくわかりません。
CDの中に翻訳の歌詞が入っているので、んんーとにらめっこするばかりです。
でも、もっとストイックに、こういう曲って好きです。最高の癒しの曲ではないでしょうか。