ゴーストハント(7) (講談社漫画文庫 い 14-7)
恐怖は、絶望は、人を可笑しくさせる。
教師も、絶望を知り、それを認めたくなかったから、子供たちも巻き込んで、ずるずると至っていた。絶望を和らげてあげれば、物語はおわる。それはとても哀しくてこわくて、でも乗り越えなければならないこと。
浄化されて解決は、する。
でもそれは、決別を意味した。
にこやかに笑う彼は、彼であって彼ではない。
それに気づかなくて、後悔して、切なくなって、涙を落とす。
人は、後悔ばかりする。だが彼女は言う。
「恋はひとりでもできる」
と。
片思いだって恋のかたち。だれかを想う一方通行でも、『恋』そのものはできるのだ。その先に痛みしか待っていないとしても。人はそれを知りつつレンアイに溺れていくものなのだ。彼女が其処迄考えているわけではないだろうけれども。
最後の、ナルの、
「どちらが?」
と嗤う場面が、とても痛々しかった。
皮肉ったのだろうか。いや皮肉ではあるけれども、あの場面で彼は何故そんなふうに言ったのか。
彼女に対して微かにでも想いがあって、本当にどちらだったのか問いたかったのだろうか。自分をみていたわけではなかったのかと拗ねたのだろうか。
それはだれにも分からない。
ただ、なんとなくだけれども、三人とも、恋をしていたのではないか、なんて。恋、というよりも、なんというか、お互いがお互いを想い合っていたのでは、とか。
悪霊狩り〜ゴーストハント〜 CDシネマ2「ウラドは其拠に居る」
音楽ジャンルに入っているが、実はこれはラジオドラマをCD化したドラマCD。
主人公の麻衣役を担当した声優宮村優子氏がパーソナリティを務めるラジオ番組内の企画ドラマだったようだ。
ドラマ内でのキャスティングは
谷山麻衣:宮村優子
渋谷一也(ナル):岡野浩介
滝川法生(ぼーさん):松本保典
安原修:三木眞一郎
ジョン・ブラウン:山口勝平
松崎綾子:新山志保
原真砂子:かないみか
林興徐:小杉十郎太
広田正義:上田祐司
阿川翠:久川綾
アニメから入った人には、もしかしたらキャスティングに違和感があるかもしれないが、自分が聴いた当初は皆ハマり役で文句無し!と感動したものだ。
宮村優子の悲鳴は絶品。
ナル役の岡野浩介氏はアニメ化で安原少年を演じているというのも中々面白い(しかもどちらも違和感がなくイメージ通りなのはさすが)
音楽もゴーストハントの世界にマッチングしており、映像のない音だけの世界でくりひろげられるホラーの恐怖を加速している。
アニメからのファンの方にも絶対に聴いて欲しいCDである。
ゴーストハント(12) <完> (講談社コミックスなかよし)
ついにいなださんによる小野不由美原作「ゴーストハント」の最終巻が出ました!!
私は、小野不由美さんの原作当初からの大ファンでこの最後のたねあかしの部分が描かれるのをずっと待っていました。
複線がちりばめられているので、初めから最後まで読んでこそのゴーストハントです。それゆえ、原作が絶版になり最後の部分を知らない人が大勢いることがとてもはがゆかったです。漫画で最後まで描かれたのでたくさんの方にこの作品のすばらしさを知っていただきたいです!!
ちなみに、原作の方も新しく出版しなおす(11月から刊行)と言う事なので小説を読むのが苦ではない方は原作を読む事をオススメします。
いなださんの漫画化はこれ以上ないくらい良いと思いますが原作はまた別です。文章も元々ティーンズハートで発行されていたものなのですごく読みやすいので気になる方は是非一度読んで下さい。小説の1巻目は少しつまらなく感じるかもしれませんが2巻目からは文句なく面白いです^^
幽ブックスから刊行されるゴーストハント(リライト版)の最新情報がありましたのでお知らせします。なんと小野不由美さん本人が復刊にあたって大幅加筆を行ったとのことです。
ゴーストハント FILE3「放課後の呪者」上巻 [DVD]
このDVD3巻はゴーストハントの3番目のエピソードが収録されている。
第7話「放課後の呪者#1」/第8話「放課後の呪者#2」
湯浅高校で起きている数々の怪異現象。
その謎を解明すべくSPRに調査の依頼が来る。
――呪詛。
次のエピソードに繋がる呪詛を扱ったストーリー。