最後は映画だ!ぎゃぼー!!のだめカンタービレ 最終楽章 ロケ地マップ [DVD]
映画では表現できなかった欧州ロケ地の案内とメイキング。
フランスがメインかと思っていたら意外とそうでもない。
由緒或るコンサートホールが映画では短いカットでしたが此方では少しゆっくりと見れるし、映画製作の裏側まで見れます。
たった1行のシナリオから作品を創って行く行程などが垣間見られて面白いです。
「のだめ」好きには製作のこだわりや俳優さんの素顔も出てきますので、メイキングとしてみても堪能できました。
特典込みで約90分間と意外と長いので結構楽しめます。
価格が高いかなと思ってましたが、これだけ楽しめたらそうでもないかなと思ってしまいました。
ウィーンでロケの際に楽隊についていってしまった上野樹里さんとても可愛かったです。
世界ふれあい街歩き 中欧/ベルリン・プラハ [DVD]
ベルリンの壁(の跡)をたどる街あるき。時の流れとともに消えていく壁。通りすがりの人との会話。重く暗くなりがちなテーマを旅人の視点でみていく構成は新鮮に感じた。番組の最後に出てくる公園(かつて東独の監視塔のあった場所)で遊ぶ子供のエピソードに、静かな感動を覚えた。
フィガロ ヴォヤージュ Vol.16 ウイーン/プラハ/ザグレブ(ヨーロッパの古都を訪ねて) (FIGARO japon voyage)
最近流行の中欧の雑貨や、カフェなど、「今中欧に行く人が知りたい、おしゃれな情報」が詰まってます。欲をいえば、マーケットの情報がもっといろいろ欲しかったかな。あと、ウィーンは東欧諸国と比べると物価が高く、他の国をまわってからいくとただでさえものすごく割高に感じてしまうので、もうちょっとチープなお店の情報が知りたかったです。
個人的には、この三都市に加え、ブダペストやブラチスラヴァが入っていたら最高でした。特にブラチスラヴァはウィーンから近いし、まがりなりにもスロバキアの首都なのに、日本のガイドブックには殆ど情報がないので。でも、さすがにあまり需要がないのかな・・・。ブダペストの温泉についても詳細が知りたい!この地域は本当に色々と魅力的ですよね。
Lonely Planet Prague City Guide
欧州へツアーでいく場合、普通は駆け足の日程になるため、このようなガイドは必要ないと思いますが、個人旅行でゆっくりプラハを見たい方には良いと思います。
日本のガイドブックと違って写真が少なくてシンプルなつくりになっているものの内容は充実しています。もちろん多少の英語力は必要ですが、単語を引きながら読む価値はありますよ。
とても盛りだくさんなので旅行直前よりも1ヶ月くらい前から読み始めることをお勧めします。
プラハ
名ベーシスト、ジョージ・ムラーツを主なコラボレーターとしてプラハに出向き、現地のドラマーと弦楽器奏者を得て録音した意欲作。録音も良く、繰り返し聴けば聴くほどジワジワと良くなってくる傑作だ。
木住野佳子(p)、George Mraz (b), Pavel Zboril (ds), Strings Section, String Quartet
ジャズ/ピアニストにとってベーシストというのは最も重要な相方、相棒である。木住野さんはデビュー作の「フェアリー・テイル」で、ビル・エバンスの相棒だった2人のベーシスト、エディー・ゴメスとマーク・ジョンソンと共演、国内でも安カ川大樹や鈴木良雄といった名手を得て作品を発表している。そんな彼女が今回相棒に選んだのはプラハ出身のベテラン、ジョージ・ムラーツ。抜群の安定感と、どんな状況にも対応できる柔軟さを持ち合わせたベーシストで、数え切れないくらいたくさんの作品に参加している。
本作の軸となる2人に絡むのは現地調達(?)と思われる若い無名の(しかし優秀な)ドラマーと、木住野本人がアレンジしたストリングス。曲によって12人のセクションと、カルテットを使い分けているが、この演奏がまたすばらしい。
1曲目には本作の魅力が満載だ。イントロのピアノ、そして次に入ってくるストリングスの音が美しいことにまず驚かされる。トリオとストリングスのバランスは絶妙だし、疾走感のあるピアノソロもかっこいい。
僕が一番好きなのは8曲目、ベースとのデュオで演奏したエバンスゆかりの「ブルー・イン・グリーン」である。ピアノの導入部、最初のいくつかの和音が天にも昇るようなハーモニクスを作り出し、その美しさだけでまず感動してしまう。そして息づかいまでがきこえてくるムラーツのソロ。主導権がどちらにもあるのかちょっとわからなくなるような、絶妙のデュオ演奏である。
ストリングスの麗しいイントロで始まる9曲目もいい。そして木住野さん恒例の、アルバム最後を飾るピアノソロ、今回はプラハ出身のドヴォルザークによる「家路」である。これほど見事に録音されたピアノソロはちょっとないんじゃないかと思う。クライマックスの2つの和音が泣きたくなるほど美しい。
音の良さも本作の聴きどころのひとつだ。ハイブリッドSACDだが、音の良さにこだわったアナログ録音。深く豊かで、奥行きと広がりを感じさせるストリングスの音、迫力があるが不自然に強調されてはいないベース、軽やかなシンバルワーク、そして美しいピアノの響き。内容ももちろんだが、音の美しさだけで人を感動させる力を持っていると思う。