小室等 BOX
「無題」を除く全曲が白石ありすさんの詞になる『東京』が今までCD化されなかったのが不思議なくらいの名盤です。ファーストがフォークのはまり込んだ、ともすれば限定的な世界を打ち破って、その幅の広さを示したのですが、『東京』は「うた」の世界にどっぷり浸かって、その奥の深さと温かさに出会えるアルバムです。アレンジもとてもよいのですが、その心地よさは、癒すだけではなく、自分なりに今日より明日は少し頑張ってみようかと、ほんわかしたエネルギーを湧かしてくれるのです。かつて、小室さんの奥さんが、上条さんの「出発の歌」は未来が明るく聞こえるが、小室さんのそれは、「でも本当は違うんだよ」というふうに聞こえると冗談をおっしゃってましたが、「出発の歌」以前から『東京』を聞いて、明日を生きる勇気を貰っていました。とにかく、『東京』はリラックスして真面目に向かい合えるとても素敵なアルバムです。
サイボーグ009 - CYBER MUSIC WORLD
作品のファンとしては、失礼ながら小室哲也と聞いて不安な気持ちもありましたが、良い意味で裏切られました。私のような小室はイマイチ、という人間の再認識の一枚になるかも。
本橋成一ツインパック 「ナージャの村」「アレクセイと泉」 チェルノブイリ~人間と大地の記録~ [DVD]
『アレクセイの泉』は今だからこそできるだけ多くの方に見てもらいたい作品です。ベラルーシ共和国のブジシチェ村。ここはチェルノブイリから180km離れた場所にあります。原発事故で放射能が降り、住民の殆どは立ち退きました。しかし、ここにはまったく汚染されていない泉がありました。アレクセイは「これは100年の泉なんだ」と言います。泉と共に生きる村に残った人たちの生活を、本橋成一監督が美しい映像で切り抜いていきます。
本橋監督はFUKUSHIMAをどのように捉え残すでしょうか。チェルノブイリから25年が経ちましたが、今だにガイガーカウンターが鳴るそうです。福島の明日を予見させると同時に、それでも先祖代々の土地を大切にしながら、目に見えない臍の緒で結ばれた人と大地の太い絆を深く考えさせてくれます。
『ナージャの村』は『アレクセイの泉』から遡ること5年前の作品ですが、チェルノブイリ事故の被害を受けた村人の生活の変化を綴ったドキュメンタリーです。
2本とも暫く廃盤で、中古はプレミアが付いて手が出ませんでした。今回の再販を待っていました。良心的な価格での再販に感謝します。紀伊国屋さんありがとうございます。
追記 2011.8.28
2枚のディスクが個別にケースに収められています。そのケースが薄手の紙ケースに入っています。特典は「ナージャの村」のポストカード8枚。本橋監督の撮ったモノクロ写真をポストカードのした物です。
City Hunter Sound Collection X-Theme Songs-
X,Y,Zとシリーズで出る最初のアルバム!!
これは主題歌集で映画の分まで収録されちょります★
ファンには待ってました〜!!という想いでしょう(>∀<)
アニメが終了してからというもの、これが完全版ですヨ!!
中にはこんな歌あったっけ・・、懐かしい〜歌までを
新鮮に聞ける一枚だと思います。
是非3枚揃えて堪能しちゃいましょう♪♪
東京
これが初の単品CD化ってのがどうにも納得できないくらい、小室さんのアルバム中 No1の名盤。私にとって小室さんの代表曲は「ラブソング」「橋」「一日の終りには」「東京」であって、“雨空”はレパートリーの一曲にすぎないのです。
アレンジ・演奏も、タイトでツボを押さえたバンドをバックに、ロックとフォークとポップスのシブ〜い要素のグラディエーション。でも前作“月に…”のようなあれもこれもと散らかった感じでなく、アルバム全編で描く統一感も良いのです。
それから今回の再発シリーズ、音も良いです。かつてBOXの一枚で発売したものより音圧が増し低域も厚く“5メートル近づいて”聴こえてきます。最近のリマスターの「かつて聴いていたオリジナルLPの音に近づける」傾向がやはり一番いいですね。