ブギーポップは笑わない~Boogiepop Phantom~evolution 6 [DVD]
はっきりいって、このシリーズは「暗い」。
しかし将来に希望を持てない現在においては、いたずらに希望を語ってもかえって無意味なのかもしれない。
逆に絶望を描くことで、ささやかな希望を見いだすことができるのでは?
ちょうど、英国病といわれたイギリスで、反社会的な「パンク・ロック」や厭世的な「プログレシヴ・ロック」がヒットしたように。
このシリーズも、そんな時代が生んだ作品なのかもしれない。
できれば、全巻そろえた方がいい。
ブギーポップは笑わない ― Boogiepop Phantom / ワーグナー,ニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕への前奏曲(ブギーポップ・ヴァージョン)
『ニュルンベルクのマイスタージンガー~口笛ヴァージョン』というのは。
というわけで、買って、聞いてみましたが・・・。
いいです。本気で明るい(喧しいとも言う)というか。正に原作の説明どおりというか。
なんか、今何かに悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなってくるというか。そんな曲ですね。
短編『ブギートーク・ポップライフ』も面白いし。
是非買って、口笛Verを覚えて、皆で一緒に吹き鳴らしましょう!
ただ、音程が高いから吹ける人が限られてくるかもしれませんが。それでも十分買う価値アリ!です。
追記:口笛が世界を支配する日も近い(笑)!!
ブギーポップは笑わない~Boogiepop Phantom~evolution 1 [DVD]
非常に好きな作品。
ストーリーは、各話の主人公の視点で語られ、故に一話ずつでは
ある事象の断片でしか過ぎない。
これを全話つなぎ合わせて初めて、全体の輪郭が分かるという、
珍しいストーリー構成である。
しかし、これはたった1回観ただけでは作品を楽しめないという事の裏返し。
説明不足、理解不能、暗い…etc。
初見の方が抱く感想は総じてそうだと思う。
(実際、ある程度原作を読まないと分からない細かい設定も多い。)
しかしそんな部分をさしおいても、作品全般に物語に合った暗い基調の作画と、
常に登場人物の第一人称で深く語られ、全般を通じて初めて分かる謎解きの要素、
ブギーポップというキャラクターの特異性、独自の世界観は、秀逸であると言うほかない。
全6巻で、全てを楽しむなら、短い期間で2度見直して欲しい。OP、EDも秀逸。
万人向けの作風でないが故に、かなり評価が分かれると思うが、好きな人がみると
【はまる】作品。
ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト (電撃文庫)
すっごい懐かしい歪曲王以来の概念、ブギーポップと同格の存在が登場します。
世界の敵かと思わせておいて実は・・・かと思いきや・・・何と・・・という展開。
これまた懐かしいアニメ版のある固有名詞が登場するのですが、全く別物です。(でも、能力自体は少し似ているかも)
人物劇に終始していて、上遠野作品に特徴のくたびれたような背景道具もほとんど登場せず。上遠野作品ならではの滋味はほとんどなかった。
表紙もあれだし、ラノベというのはおにゃのこの絵を小説という体裁をつけて売るもんなんすかねぇ。
The Works for Soundtrack
梶浦サウンドにもいろいろあるが、落ち着いた曲が多い。
See&Saw時代に初めて取り組んだ器楽曲から始まり、むかし懐かしアニメサウンドが続く。
2枚目は映画のサントラ、3枚目はNHKの番組のために作曲したサントラを収録。多国籍ながら、なぜか懐かしい不思議な曲に魅了される。
3枚組75曲も入っていて大変お買い得!
たっぷりと梶浦サウンドでリラックスしてください。
、、、、やはり、リラックスとはいかないか。なんだろう、この緊張感と開放感の繰り返しは。
嗚呼、美しい。