クジラの彼
別れるのが名残惜しくて、徹夜で語り明かしたくなるような、そんな相手を蹴ったら一生後悔する。
こいつに裏切られたら致命傷。そんな相手と抜き差しならなくなるのは、勇気がいる。
自分の好きな人って、自分には魅力的なものだから、他の人にも魅力的なもんだと思いがちなんだよね。
仕事が好きで大切な私ごと好きになってもらわないことには、続かない。そこを支えてくれる人は、掛け値なしのいい男だと思う。
自衛隊+恋愛ものは作者の専売特許。設定でうならされて、描写でうなずく。
活字でベタ甘ラブロマの、この甘さがくせになりそう。
綺麗な表紙に包まれた、ちょっと欲張りな一冊。せめて小説でぐらい幸せな気分を味わいたいときに。
他人を見下す若者たち (講談社現代新書)
タイトルにもあるように、現代の若者の考え方の変化および、その原因を探る一冊。
序盤、自分にも当てはまることは多く、その原因にもとても納得できた。
さぁここからどう展開するのか、と期待して読んでみると、これが全く展開しない。
話題が行ったり来たりで、同じことを何度も主張している。
おまけにどんどん主張が主観的になっていき、その主張をあたかも事実かのように書いている。
導入がとてもよかっただけに残念。
上下巻の上巻だけを読まされた印象。
ドラマCD 黒執事
シエルとセバスチャンの配役がTVアニメと異なるCDがあると知って聞いてみました。
森川さんのセバスチャンも聞いてみたかったですし。
声優さんが違うだけでここまで世界が違うのかと驚きました。
TVアニメはTVアニメでとても楽しく見ていましたが、
こちらの方がコミックの声のイメージには近いように感じました。
どちらの世界もそれぞれ素敵でちょっと得した気分です。
求む、有能でないひと
推理小説以外でチェスタトンの本を読んだのは初めてなのですが、こりゃすごいですね。 宗教、哲学、社会学、文学、歴史、科学、ありとあらゆるテーマの中から自在に事例を引き出し、それらを自分の視点とミックス、時には峻別し、今日的な問題を(と、言っても20世紀前半のイギリスの)情け容赦なく一刀両断です。
抽象的な文章と具体的な文章と、言葉遊びと皮肉とユーモアと、ミクロの視点から一気にマクロの視点へと変幻自在、まったく独自の文章世界を創り出す−。 まさに天馬空を行くという感じで、私なんか何とかその空を行く姿を見失わない程度に追っていくのがやっとです。 それぞれのエッセイについて、テーマは理解できるし、現代日本にもまったく当てはまる一文も必ず見出せるのですが、本当に正直な感想を言えば−もう少しわかり易く書いてくれないかなあ。 ホントに言葉数が多すぎて、圧倒されてこっちは何も言えなくなっちゃうよ−という感じです。 人ごとながら、翻訳者の方はさぞ大変だったろうと思います。
ある意味、自由自在に自分の頭脳を働かせられるエッセイよりも、読者に内容を分からせなくてはならない、足かせ付きの推理小説の方が読み継がれる、という宿命を背負った作家だったのかもしれません。 とは言え、ホントにはっと胸を打たれる一文がたくさんの本ですから、読んでみてください。
その男、有能につき。 (フラワーコミックス)
ももたまこ先生の二冊目、待ちに待った二冊目! どんなイケメンがいるのかとワクワクして読ませていただきました、内容は三回連載の読み切り、短編が二本、連載の番外編が一本入ってます! 特に連載の男子のクールさと優しさのギャップにドキドキしっぱなしの話で本当にキュンキュンします! 年下男子や幼なじみ、番外編がものっすごくヤバい格好良いです、ときめきが半端なかったので★5!