レッド・ツェッペリンIV
Zeppを聴き始めるのは、本作かセカンドかということになるの
だろうか。
ジョンジーが持ってきた変則リフが素晴らしいBlack Dog。
リトル・リチャードの曲をボンゾが叩き始めたことにより、
あっという間に完成したというRock And Roll(後半、
入ってくるピアノは、故イアン・ステュワートという説がある。)
故サンディ・デニーをゲスト・ボーカルに迎えた、
The Battle Of Evermore、美しい響きのマンドリンはペイジ、
アコギはジョンジー。
ジョンジーのフェンダー・ローズがいい隠し味となっている
Misty Mountain Hop、この曲はボンゾのドラミングも最高。
東洋の旋律とへヴィー・ロックの融合したFour Sticks、
ジョンジーのモーグ・シンセがいい味を出している。
ジョニ・ミッチェルに捧げられたという、Going To California、
ここでは、ペイジがアコギ、ジョンジーがマンドリン。
最後が、ペイジの「ブルースをヘヴィーにクレイジーにやりた
い。」という発言の成功例、When The Levee Breaks、この
曲のボンゾのドラム・サウンドは実に素晴らしいし、プラント
のハーモニカも、ペイジのギンギンのスライド・ギターも良い。
この、アルバムを聴くたびに思い出すことがある。20年以上前、
渋谷のタワレコのシングル盤コーナーのZepのところに、
「"天国への階段"はシングルになっていません」
と張り紙がしてあった。
収録曲すべて名曲。
Led Zeppelin 4: Zoso
このアルバムはリマスターを聴きした。なかなかいいですね。で、曲ですがやはり『天国への階段』に痺れてしまいました。十代のころの自分はひねくれていたので敬遠していました…ブラックドッグが素晴らしい。分かりやすい『ロックンロール』よりも好きです。
私事ですが、フランク・ザッパ『ベスト・バンド』のなかでも天国への階段をカバーしていたことを思い出しました。それがなかなかよくて…オリジナルには敵いませんがどうしても好きです。
私の父もこれをリアルタイムで体験していました。うらやましいです。こんな凄いバンドを…
繰り返しですが十代のころの自分はひねくれていました。その時に聴いていたら?だったかも。
ツェッペリンは分かりやすそうで難解なバンドだと思います。40年前よりも今のほうが支持されているのではないでしょうか。
とにかく聴いてください。
天国への階段〈下〉 (幻冬舎文庫)
ボリュームがあったけど、上中下と三冊一気に読み終えました。
大切な人に裏切られた柏木と、最近妻と別れた自分を少し重ねつつ読んでいたのですが、復讐って多分、誰の為にもならないんですよね。復讐を達成しても、そこには失望しか残らないんだろうな。
人を恨む気持ちって、多くの人が感じたことがあると思いますが、それはマイナスにしかならないんだと思います。
それなら、その気持ちを、見返してやろう、今よりもっと素晴らしい自分になろうって、プラスの力に変えないといけないんですよね。
生きていく上で理不尽に思うことも沢山ある。それでも人のせいにしないで、身から出た錆だと思って、自分を磨いていきたいと思います。
冬の童話 (ポプラ文庫)
二人の男女の童話のような純粋な恋愛物語。二人の出会いはちょっと信じられないようなシチュエーションだったが、その後の展開はまさに恋する男女そのものだった。
恋愛しながらもそらの夢を影で応援する聖人は本当に優しい人間だったしや、二人の男女を支える登場人物たちもみなよい人間ばかりで全体的に温かい雰囲気の物語だった。
「人間にとって必要なのはどれだけの時間か、ということではなく、どのような時間か」というのはまさに恋愛している二人にとっても真実だと思った。