はぶらし
嫌ミスです。
途中までは非常に面白いんですよね。
というより多くのオールドファンは現代版「銀仮面」を思い起こし、来るべき悲劇のクライマックスを予想したと思うんですが・・・
恐らくこの結末は悪い意味でだれも予想できないだろうなぁ、なんて思いながら巻を閉じました。
いったいこの作者は結局なにをやりたかったのか、今回私にはまったく理解できません。
結構好きな作家なんですけどね。
ちなみに私、この人と真梨幸子、岸田るり子の3人を「嫌ミス3人女子」と勝手に呼んでます。
小説 遙かなる時空の中で 花がたみ
100%満足出来ない。この手の小説は、そう言うものですが…
原作を知ってる人にとってはとても楽しめる内容。
普段、一緒に行動する事のなさそうなペアで敢えて書いていると言うのが良い。
1話目が詩紋&永泉、2話目が泰明&天真、3話目がイノリ&友雅、4話目が頼久&鷹通。
この珍しいペアだからこそ見えた、その人の普段とは違う一面…それが読めるだけでもファンにはたまらない。
小説 遙かなる時空の中で2 八葉幻夢譚(はちようげんむたん)
遥か2の外伝で、同じ四神同士の2人が主役となる中編小説です。
内容は、玄武組「地獄絵」朱雀組「夢路にて」
白虎組「馬盗人」青龍組「妄執の檻」の4本。
内、前3本は「はるか通信」「ネオロマンス通信Cure!」に連載
していたものの収録ですが、青龍組の1本は書き下ろしだそうです。
1話は泰継さん、2話はイサト君、3話「馬盗人」は幸鷹さん、
4話では勝真さんの視点で話が進みます。
私的には、特にイサト君と勝真さんの心の葛藤みたいなものが
ちゃんと書かれているのがとってもお気に入りですね。
あと、意外?に相手のことをみている泰継さんもv
挿画もとても格好良くて、何よりお話の雰囲気にピッタリですし☆
ですが。
星4つなのは、外伝ということだからでしょうか、
紫苑君や、アクラム様やシリン、和仁様や時朝が登場しない事が・・泣
まぁそれはそれで良いとも思うんですが、
個人的にアクラム様や宮様が好きな私にとっては残念だったので。(笑)
何はともあれ、買って損はないです!
サクリファイス
自転車ロードレースは経験があるので読んでみたくなりました。2点で感心しました、
ひとつはロードレースを知らない人のために説明があるとのことで私はうっとうしかったらいやだなくらいののりで読み進んだのですが、なんとスムーズに織り込んでいることかと驚きました。小説家でない素人の私がどうこう言うレベルではないですね。
もうひとつはサクリファイスとの題名で、サスペンスも楽しみながら読み進んだのですが、結論が普遍的であったので、また感心しました。主人公の物語がしっかりと展開し話が進んでゆき、こうでなくちゃあ!と思わされてしまいました。
妻に貸したら一日で読んでしまいました、もったいない。自転車ロードレースを知らない人の多い日本でもっと読んでほしいと思ったのでプラスして5点にさせていただきました。
サヴァイヴ
全六話のスピンオフ・ショート・ストーリー集。ヨーロッパで転戦する白石の物語が1話目と6話目。2話目はかつてのチームメイト伊庭の物語。残り3話は、かつて白石のチームの先輩だった赤城の物語だ。赤城のエピソードで、白石の物語とはまた違って影の深いストーリーが紡ぎだされた。
「俺をツール・ド・フランスへ連れてけ」「ツール・ド・フランスへ行くんじゃないのか」2つの物語をつなぐ言葉が、アスリートたちの純粋な魂を表現する。可能性は0に近い。しかし0ではないのだ。アスリートたちは、自分があきらめない限り、不可能に挑戦し続ける。
本作でも、反則、ドーピング、いやがらせなどがたくさん描かれる。物語なのだから仕方がないが、そこを不満に感じる人はいるだろう。ただ、ここに描かれた時間の何十倍何百倍の描かれない時間、白石が、ミッコが、赤城が、石尾が、ハンドルに肘をかけながらエナジーバーをかじり、雨と太陽と風の中をひたすら走り続けていると、私は感じることができた。…あ、石尾はエナジーバーが苦手だからジャムサンドですね。てへ。