ザ・ストーン・ローゼズ ディス・イズ・ザ・ワン
ツッコミどころ満載
・バンドが1996年解散で、原書が1999年出版、日本版が2001年発売である
なぜこの時期に出版?という問いに答えるような箇所が原書にも日本版解説にもない。
・各章の表紙がアイドルっぽいレイアウトの写真なのだが、これがすべて同じ写真
手抜き感たっぷり
・文章の構成が、著者から見たストーンローゼスの区切りなので理解しにくい。
時系列できちんと分け、そのとき製作された曲との対応を交えて書くなど
してもらいたい。各章で、解散後の話が出たりすると時系列が前後してしまう。
日本語訳ででている伝記はこれのみなので読む価値はあるが
よっぽどのファンでない限りオススメできない。
資料としてはロッキンオンから出ているザ・ストーン・ローゼズ・ドキュメントの方が
日本人にとっては得るものが多いと思う。
本の価値とは離れるが、読んでみてストーンローゼスというバンドが裁判やドラッグで
才能を浪費してしまったことが改めて悔やまれました。
ザ・ストーン・ローゼズ ロックを変えた1枚のアルバム
89年に発売されたファースト・アルバム『The Stone Roses』の全曲解説は、音楽ライターふたりの20年間にわたる「ローゼズ体験」をたっぷりと織り交ぜながらも、この本を書くにあたり歌詞を改めて読み直して気づいた「新発見」が多数盛り込まれている。「アイ・ウォナ・ビー・アドアード」や「ディス・イズ・ザ・ワン」「アイ・アム・ザ・レザレクション」など、当時から理解していたつもりの曲にもそれぞれ発見、「もうひとつの意味」があった。「シー・バングス・ザ・ドラムス」や「メイド・オブ・ストーン」なんかにいたってはまったく知らないことが書かれてあり、ただただびっくりするばかり。たしかに、当時の音楽誌などでは「ローゼズ現象」はこれでもかと語られていたが、「ローゼズの歌詞」についてはそこまで掘り下げられていなかった。改めて著者の解説つき・対訳つきで歌詞を読み直すと、ローゼズの「本気さ」がよく伝わってくる。「ローゼズ以前、ローゼズ以後」と言われたりもするが、彼らは本気でロックを変えようとしていたようだ。本気だったから、今でも聴き継がれるアルバムを作れたのだ。石野卓球と小山田圭吾のインタビューは、それぞれローゼズとの関わりかたは違えど、彼らが「同時代的に」ローゼズの音楽を取り込んでいたことがよくわかり、日本のダンス・ミュージックや渋谷系と呼ばれる音楽にも少なからずローゼズが影響していたことを知ることができて嬉しくなった。ピーター・フックのインタビューでは「ファースト・アルバムのプロデュースのオファーもあったけど、『テクニーク』のレコーディングで忙しくて断った」とあり驚いた。スパイクアイランドのライヴを「クソだった」と言い切ったり、「ローゼズ再結成でプライマル・スクリームのベースの座が空いたから入りたかった」という彼ならではのジョークも楽しく読めた。「特別寄稿」の増井修氏の原稿は、ローゼズへの深い愛情がにじみ出る名エッセイ。「はじめて出会った怖くないミュージシャンがローゼズだった」と言う増井氏も、ローゼズと一緒になって、日本のロック雑誌に(ロッキング・オンに)革命を起こそうとしていたのだろうなと思った。この本は、ローゼズへの理解と愛を一層深めてくれる。ローゼズが好きなら読んで損はない1冊。
THE STONE ROSES
星5つではなく星100でしょう!本当に多くの名盤と呼ばれるアルバムを聴いてきたけど、このファーストだけは飽きずに、必ず自分の中でリバイバルが起こる。そして、その時々の自分の音楽的趣向にキッチリ答えてくれる。それだけ素晴らしく大切なアルバム。聴く度に違う表情を見せてくれる。まさに魔法!!バンドはマジックを起こすためにあるんだな〜と思わせてくれる。はじめて聴いてから12年になるが、色あせるどころか、ますます輝きを増しているように感じます。恐らく一生聴くでしょう。
The Complete Stone Roses [VHS] [Import]
代表曲や、初期の頃の曲などたくさんの曲が多く含まれ、一見お買い得のようにみえる本盤ですが、収録されている代表曲のほとんどが7インチの短いバージョンです。個人的に、というかローゼズを聴くならやはり12インチバージョンを聴いてほしいですね。7インチバージョンではもちろん楽曲のクオリティの高さはわかるのですが、なぜローゼズが伝説なのか?どうして、いまだに語られるのか?というのは初めて聴く方は特に伝わりにくいと思います。僕は初めてローゼズを聴く方にはこのCDはお薦めしません。「1st」もしくは、「very Best of」を聴いてほしいですね。リザレクションの"あれ"がないのなんて。。。ねぇ。。。というわけで既にたくさんのレビューの載っているこのCDのレビューを書きました。
Stone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition
アルバム全体に心地よい浮遊感が漂っていて、聴く度に
自然とその世界へ入り込んでしまう。甘くて、切ないメロディー
は時代を超えて普遍的なものになった。
「I WANNA BE ADORED」の何かが始まる予感を期待させてくれる
イントロに何度胸が高鳴っただろうか。この曲が無くてもこの
アルバムは伝説になったのだろうか。それほど重要な曲なんですよね。
ストーン・ローゼズの1stを語る時はいつも感情が入りすぎて
一方的な形になってしまいます。
ただ一つ言えることは、奇跡の名盤という言葉がこれ程似合う
アルバムは音楽史上他に見当たらないということです。