ポアンカレ予想を解いた数学者
もともとの英語のタイトルを直訳すれば「ポアンカレ予想 宇宙はどんな形をしているかの探求」とでもなるだろうか。
日本語タイトルの「ポアンカレ予想を解いた数学者」は、あまりにも本書の内容とずれている。本書では、学者本人については僅かに触れているのみなので。
英語のタイトルの通りであれば、5つ星。
ポアンカレ予想がいかなるものか、今までどのような考察がなされてきたのか、いかに解かれたのかが詳しく書かれているので、読み応え充分だ。
日本語のタイトルを無神経につけた編集者と出版社に対しては、星を2つも3つも削りたい気分だ。
映画などでもよくあるが、よくもまあ無神経に勝手なタイトルをつけるものだ。
作り手に対する尊敬の念があれば、そのような無神経なことはしないはずだ。
1984 [VHS]
1949年に発表されたジョージ=オーウェルのディストピア小説の名作「1984年」を、実際に1984年になって映画化した作品。監督は「イル・ポスティーノ」で有名なマイケル=ラドフォード。この作品が映画監督デビューだが、ドキュメンタリー製作に携わっていた手腕をいかんなく発揮して原作に忠実に、そして鬼気迫るリアリティーとともに悪夢の管理国家体制を描いた。テリー=ギリアム版「1984年」といってよいであろう「未来世紀ブラジル」とは全く異なった、冷静な傍観者の視線がより強く管理社会への反意を訴えてくる。特にラストなどは見ているのか実際に拷問されているのか曖昧になってくるほど。
監督の演出もさるものながら、主演のイギリスの名優・ジョン=ハートは、「ウィンストン=スミス(主人公)は私だ」と言っていただけあってまさにはまり役。無意思と有意志、反抗と恭順のはざまでもがき苦しむ人間の心を、完璧な演技で体現している。
21世紀の今になってこそ現実味、重要性のある作品だろう。この作品を見てこんな未来はもうないと思う無かれ、民衆が一部の支配層に踊らされる愚鈍さは、歴史が証明してきているのだから。
ドラキュラ都へ行く [VHS]
私も一度観て忘れられず録画を何度も見ました。とても素敵なドラキュラストーリーです。最後に恋が成就した、その後の二人も気になりますが…。ハンサムな若い吸血鬼ではないですが、ナイスミドルの紳士で渋く、かつキュートな伯爵さまです。こんな素敵な彼から思われたら、世の女性たちはみんな吸血鬼になっちゃいますよ。
ぜひDVD化をお願いします!(あとノーカット再放送も♪)
ふしぎの国のアリス【二カ国語版】 [VHS]
我が家の5歳と3歳の息子たちも大好きなビデオです!アリスの不思議な世界に魅了されるのは女の子だけではありませんよ♪ 楽しい歌も一杯挿入されていて一緒に歌ったり踊ったり大満足の一本です!