FOLK JAMBOREE IN SAPPORO・IWAMIZAWA 2002〜2005 [DVD]
2003から2006まで生で聴いているんですが、2002年を聴き逃してしまったため、財布および妻とよ〜く相談した上で買いました。全く後悔はしていません。高田渡さん、よかったです。また生で会いたかった…。
南こうせつ -夢一夜-「Best★BEST」
南こうせつさんのベストCDです。
かぐや姫解散後のクラウンレコードの音源より16曲収録されています。
2012年発売のものを購入しましたが、2008年発売のもののリイシューのようです。
クラウン時代のシングルA面8曲が全て収録されており、
アルバム・バージョンも存在する曲はすべてシングル・バージョンの方が入っているようです。
こうせつさんのベストは1枚ものではないものですら、なにがしかのシングル曲が欠けており
イマイチ手が伸びませんでしたが、本商品はとても満足できました。
(「海と君と愛の唄」は結構入ってないケースが多いです)
シングル曲以外もこうせつさんの人柄をうかがわせるような曲が多数で楽しめました。
個人的に思い入れのある曲「淋しい鞄」(アルバム「旅立てばそこから男」に収録)
まで入っており文句のつけようがありません。
リマスターの明記はありませんが音質的にもまずまずと思います。
ポニーキャニオン期のベストも新規に出してもらえたらと思います。
CD化の機会に恵まれないシングル曲「ときめき」を良い音で聞きたいです。
愛よ急げ
発売が延期になり、2011年10月5日が発売日でした。
発売前は、アルバムタイトルが「道」だったのが、「愛よ急げ」に変わったようです。
これは、あの3月11日の東日本大震災の後、阿久悠さんのご家族の方が遺品の中から見つけられた歌詞を、おいちゃんに届けて、それが「愛よ急げ」という曲になったためじゃないかと思っています。
阿久悠さんの歌詞、サビのところは童謡のようにシンプルなものですが、今の時代、何をすべきかを代弁しているかのようで、阿久悠さん、色々な意味で大変な時代になっていくことを予想しておられたんじゃないかと思います。
曲は軽い感じのアップテンポなもの(ズンチャ・ズンチャ)で、サビの部分には振付もあります。イントロのギターは、耳に残ると思います。
「道」は本来であれば、アルバムタイトルになったと思われる曲で、喜多条 忠さん(神田川の作詞者)の歌詞。
これは弾き語りに近い、心に染みいるような曲です。
他に、森山良子さんがゲストヴォーカルの曲や、BIGIN・夏川りみさんと唄った曲もあります。
派手な曲は一曲もありませんが、「愛よ急げ」も「道」も、これからのおいちゃんのコンサートでは欠かせない曲になりそうな気がします。
或る程度の年になると、これ位、血圧を上げずに聴けるアルバムも必要になります。
ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち
中森明菜の大ファンであるぼくは、この本を知ったとき中森明菜を取り上げた理由を知りたかった。
それで、即、amazonで購入した。35年間の音楽プロデューサー、DJ、ライターとして活躍された経験を
持つ岩田さんが友好のあった歌手の中からまず15人を選び、その素顔とエピソードを丁寧に、愛情を
もって書いている。内容も他からは知り得ないことばかりだ。
中森明菜を岩田さんは「千手観音」だと書いている。千の手を持ち、慈悲深く、安産の神と呼ばれる
千手観音。中森明菜はあらゆる可能性と、それに対応できる幅広いジャンルを超えた歌唱力を持って
いるという一節に、ぼくは大いに同感した。
それだけでなく、岩田さんは現在の音楽シーンについて深い洞察をされていて、音楽を語る人たちに
とっては必読書だと思う。特に、中森明菜のファンにとっては、彼女に関する本が少ないので、
ぜひ、読んで欲しいとも思う。他の14人の歌手のファンにとっても同じではないだろうか。
第2巻も期待したい。つぎに誰を取り上げるのかも興味深い。
江戸の性風俗 (講談社現代新書)
現代日本の恋愛が西洋から輸入されたものであることは周知の事実だが、
ではそれ以前の日本人の性愛はいかようなものだったのか?
歴史学者である筆者によるすこしアングルを変えた日本の中、近代論。
序盤は読んでいて結構しんどいかもと思ったのだが
慣れてくると特に中盤以降、3,4章あたりからは終りまでおもしろく読めた。
「わかって楽しい新書」として最適だと思う。
江戸時代まで町民はおろか武家の団欒でもあけっぴろげに「猥談」が
語られていたというのはおもしろい事実だ。
つまり、西洋の性愛が恋愛であり
メンタルなもの(精神的な絆を求め合うもの)であったのに対して、
明治以前の日本では性愛とはフィジカルなもの(性交しなければ愛なんてない)だったということだ。
だから肌を求め合うことはそれが正しい間柄であるならば、なんの後ろめたさもないし、
下ネタも決して男女の秘め事ではなく、それ自体愛情表現だったのだ。
そのほかにも春画や男色、情死などさまざまな江戸時代の性愛のありかたが学べる。
知的好奇心を書き立てられる一冊。