7人のシェイクスピア 5 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
本巻のテーマは標記の二つ。新郎 シェイクスピア18歳、新婦 アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)26歳とは、いわゆる「年の差婚」ですが、この当時の英国では普通にあったのでしょうか。結婚の経緯について、もう少し史実を知りたいと思いました。
鹿泥棒の汚名を追った二人の今後の運命や如何に・・・ 続巻が楽しみです(が、この第5巻から随分とページ数の薄い一冊になってしまいました)。
7人のシェイクスピア 6 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
シェイクスピアの若き日、「失われた年月」を創造力豊かに描くコミックの第6巻。旧教への弾圧や階級的な差別に合う中で故郷を離れ、リバプールへと向かう。彼は何を目指したのか?
史実とは当然異なるのだろうけど、当時の時代の雰囲気がよく出ていて、非常にスリリングな時代モノ、歴史モノのコミックに仕上がっている。惜しむらくは自分のイングランドの歴史の知識があまりないこと。きっともっと知識があったら、楽しめただろうに。
それにしても、今回のストーリーも面白い。プロテスタントによるカソリックの弾圧と貴族社会における階級差別という二つの抑圧をシェークスピアに課すことで、その抑圧からの脱出こそが、文豪シェイクスピアを生んだ(物語はまだそこまで入ってないんだけど)ってことになるんだろうか。とてもいいね。
後半はそのリバプールに名前を変えて潜んだ青年シェークスピアたちが、商売に勤しみながらも、ロンドンを目指すという展開。次巻も気になるなぁ。