TWENTY
今年でデビュー20周年を迎え、久々のオリジナルアルバム(日本先行発売)と言うことで楽しみにしていたボーイズIIメンですが
プロデューサーを見るとベテランばかりの豪華な顔ぶれでこれは凄いことになるだろうなと
期待していましたが、いざ中身を開けてみると多少物足りなさが・・・・。
考えてみるとベテラン(テディ・ライリー、ベイビーフェイス、ジャム&ルイス)勢のプロデューサーは
それぞれ全盛期が90年代なので、あの頃のような勢いや上手さを期待する方が無茶なのかもしれませんね。
まず1曲目からそのテディ・ライリープロデュースの作品で、これは思ったよりは悪くない、
最近のテディのプロデュースによくある作風ですが、すっかり昔のニュージャックスウィングの面影が
消えちゃった今風のアレンジですね・・・。
これならマイケルのHollywood Tonightの方がまだテディらしかったですね。
現在ブラックストリートのニューアルバムをレコーディング中とのテディですが
果たしてどうなる事やら、心配でもあります。
(テディは最近すっかり韓流づいちゃってあの「少女時代」の全米デビューでも関わってるようで・・・・)
次にベイビーフェイスの曲ですが、これもどうもかつてのような美メロというのにはほど遠い感じ。
で、ジャム&ルイスはどうか・・・・と思ったら・・・・ない!
ジャム&ルイスは新作ではなく、2枚組の2枚目、つまり過去のヒット曲のセルフカバー(しかも当時ジャム&ルイスが関わった作品)
のプロデュースをしているだけで、当時とそれほどかけ離れていないアレンジなので
ヴォーカル面でのこの20年の間の変化、円熟味はあるにせよ、曲自体大きくは変わってないので
面白みに欠けるかもしれません。
ただこのアルバム個人的に良かったのは、他にティム&ボブが数曲プロデュースしていますが、これが実にいい!
ティム&ボブも90年代から第一線で活躍しているプロデューサーでこの人達はバラードを書かせたら
とにかく良い曲を書くので、まるで90年代〜2000年代前半に戻ったかのようなバラードは
どれも力作ですが、ただ暗いと思う人もいるかも知れませんので、そこは好みの別れる所でしょう。
日本盤はボーナストラックがありますが、これもテディの関わった曲と言うことで期待してましたが
割と普通の出来です。ゲストにExileのATSUSHIが参加ということですが
ATSUSHIのパートだけなんと日本語! ボーイズIIメンのパートは当然英語。
どうせなら英語に統一して欲しかったな。 ちょっと浮いてる曲ですね。
ただExileが絡んでるということで、テディ・ライリーが今後Exileの曲を手がけるなんてことになれば
いいかもしれません。過去にジャム&ルイスは宇多田ヒカル、ベイビーフェイスは平井堅と仕事してますからね。
(ただし過去にテディも安室奈美恵、Full Of Harmonyとは仕事してます。
安室のはテディの作品のカバーみたいな物なので、テディが直接安室のために曲を書いたわけじゃないですが、
Full Of Harmonyの方には結構良い曲を提供していました。)
肝心の主役の話そっちのけでプロデューサーの話ばかりしちゃいましたが
主役であるボーイズIIメンのヴォーカルハーモニーは健在です。
3人になってもその美しいハーモニーに衰えは感じさせません。
II
1994年、BOYZ II MENの2ndアルバムです。
(1st → クリスマス盤「Christmas Interpretations」→ このアルバム。。。の流れです。)
デビュー時から、完成度は高いのですが、
この2ndでは、リードVoもコーラスも、よりエモーショナルに、より美しく、より温かく etcといった具合に、素晴らしくなっています。
また、今回は、Producer陣が、
Dallas Austin, Jam & Lewis, Babyface, L.A. Reid & Tony Rich etcと、超豪華!になっています。
前半は、90's R&Bに、アカペラ・コーラスが絡む感じで、声の表現力の多彩さ、キレが増しているのを感じます。
後半(6〜)は、温かみ、リラックス、スウィート、心温まる感じの楽曲が多く収録されています。
JazzyでCoolな(6)、温かくて甘いスローチューン(8)、おセンチ・メロ & 美しいコーラスな(10) など、ウットリ魅了されます。
で、タイトルにも書きましたが、(9) "I'll Make Love to You"が、14週連続・全米1位を獲得しました。
"End of the Road"での13週連続記録を打ち破る、超・超・大ヒット曲! 時代を代表する1曲! です。
「この曲を聴くと、あの頃を思い出す。。。」という人も、たくさんいるのでは?
それと、(9)以上に素晴らしいと感じるのが、(13) "Yesterday (THE BEATLESのカバー)"!!!
「美しくて温かいコーラス・ハーモニー & 哀愁メロ」に、思わずリピート再生してしまいます。
「BOYZ II MENファン」「コーラスグループ・ファン」
「90's R&Bファン」「当時、FMラジオをよく聴いていた人」etc、幅広くオススメです。
(中古盤・激安です。)
(参考)
日本盤は、ボーナストラック「Fallin'」収録。(全14曲)
エンド・オブ・ザ・ロード ~ボーイズ・II・メン・ビデオ・クリップス [DVD]
デビュー当時の様子からアルバム「ネイザン、マイケル、ショーン、ウォンヤ」のなかの曲まで楽しめるオススメ盤。彼ら自身が曲やプロモ、その時の状況などを語ります。母校のパフォーミングアーツ高校を訪ね、教師や生徒たちと歌う姿は感動的です。
Motown: A Journey Through Hitsville Usa Live [DVD] [Import]
待ちに待ったBOYZ2MENのライブDVDだけあって、かなり感動している。
モータウンのツアーなので、あまり代表曲が聞けるわけではないが
十分満足できる内容だ。
エンド・オブ・ザ・ロード~ボーイズIIメン・バラード・コレクション
このCDは決して裏切りません!すべての曲が深く味わいがあります。特に一番お勧めなのが最後の"So amazing"という曲で心のそこから何か溢れ出すようなほんとうに深い曲です。ハーモニーもすばらしく、やっぱりボーイズ2メンの皆さんは歌が上手すぎて感服してしまいますね。最初聞いてみてピンとこなくても、聞いてるうちにそのよさがわかってくるところもすごいところだと思います!べた褒めですが、一聞の価値は絶対あります!