僕は友達が少ない 第4巻 [Blu-ray]
本巻に収録されている第8話についてよく目にする
終盤のシリアス演出への批判について考えてみました。
私は『コメディ』のみがこの『はがない』の魅力だとは思っていませんし、
原作最新巻までの内容を踏まえると、あの演出で納得しています。
以下、原作最新巻(7巻)までのネタバレを多少含みますので、
未読の方はご注意を。
まず、夜空はとにかく子供時代のトラウマを引きずっていて、
それが上手な人間関係の構築が出来ない所まで発展しています。
その弊害である所の『人混み酔い』が本話では登場するわけですが、
ここで小鷹が『隣人部も発足当初から変わってきたのかな。。』
と感じていた矢先に、あの『人混み酔い』により夜空達が突然帰宅するという出来事があり、
『まだ変われてないのか。。』と残念に感じています。(心配している?)
この演出も原作最新巻(7巻)途中までとことん『ソラ』『タカ』との関係に拘り続ける
(変化出来ないままでいる)夜空の事を考えると、特に違和感のない演出だと思いました。
もちろん、この時点で小鷹は夜空が『ソラ』である事には気づいていないので、
この時点での小鷹→夜空に関しては単純に隣人部の仲間としての想いだとは思いますが。
かくいう私もこの話しを原作で読んだ時は、コメディとしてあっさりスルーしていました。
そして『はがない』はその残念な話しでとことん笑わせてくれる作品であると思っていました。
しかし原作7巻を読んでいて、その印象も変わりつつあります。
この作品は、先にも触れていますが、どこまでも昔に拘り続ける夜空の、
そして友達が欲しいと言いつつ、実は同じく状況の大きな変化を恐れている小鷹の、
『成長』の話しでもあるのかなと今は思っています。
そして、この点を踏まえれば、あの8話の演出も、個人的に妙にしっくりくるのです。
原作ファンの方でアニメの演出を見て原作と違う、作者がかわいそう、といった意見を
言われている方がいますが、その方たちは原作をどれだけ、作者の意図をどれだけ
理解出来ているのでしょうか?
もちろん私も理解出来ているとは思いません。
そんなのは原作者の口から直接聞かないとわからないでしょう。
しかし自分の解釈と違うからダメだ、それは間違っている、
というのはいかがなものでしょう?
私はこのアニメの演出で一つ本作に関しての考えが深まりました。
自分の解釈の違いから一方的なレビューを書かれているものを見て
本当にこの作品が好きなのであれば、もう少し柔軟にとらえても良いのでは?
と感じ、本レビューを書かせて頂きました。
このような内容ではありますが、本作を視聴するに当たって
頭の隅の方にでも置いていただければ幸いです。
それでは、長文失礼致しました。
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