ドラム・オード
Miles Davis グループに所属し「Dark Magus」や「Get Up With It」をやっていた最中の1974年リーダー作で、ECMへは「Lookout Farm(73)」に続く2作目。
Richie Beirach は全曲エレクトリック・ピアノ、Bob Moses(ds)、Barry Altshul(per) の他にも数名のパーカッション奏者、Collin Walcott はタブラ、John Abercrombie(g)の他にも Gene Perla(b)といった名前も見えます。
激走するサンバ・パーカッションと浮遊感あるエレピに、Coltrane ばりのアグレッシヴなテナーが乗っかる[2]が「ドラム賛歌」というアルバム・タイトルを見事に反映。「Lookout Farm」と同じくリズムが溢れ出てます。
Coltrane のバードランド・ライブで有名な「Your Lady」をはじめ、ソプラノによるトラックはゆっくりとした幻想的な雰囲気。ECMらしいサウンドの響きです。
ラ☆バンバ
実在する「リッチ-・バレンス」を描いた。アメリカンドリームを象徴する映画。
家族愛、恋心、ショービジネスの裏側などが模索したとっても感動的な作品で、この時代の音楽がたくさん盛り込まれ見ているだけでタイムスリップした気持ちになれます。
後に、ロス・ロボスにより「ラ・バンバ」が歌われ大ヒット!しました。
ホテルチェルシー [DVD]
主演の長澤奈央が、マートルビーチ国際映画祭にて主演女優賞に輝いた本作品。友人の奨めもあって、劇場で観賞しました。全編74分の短編ではありますが、最後の最後まで息もつかせぬ展開で、その映像に釘付けになりました。(結末は観てのお楽しみです。)実は3度観賞したのですが、1度観ただけでは気がつかなかった部分も2度、3度と観ていくと「あ〜そういうことだったのか。」と、そのストーリーの奥深さにほくそ笑みました。主演の「長澤奈央」。実はこれまで全く知らなかった女優さんなのですが、デビューから10年!?だそうです。この作品をきっかけにきっと大きく羽ばたくに違いありません。彼女の今後の出演作には大いに注目していきたいと思います。小さなシアターでの公開でしたが、主演俳優・女優の人気専攻だけの大劇場で上演するつまらない邦画よりも何十倍も良い作品だと思いました。舞台挨拶でキラキラ輝いたまなざしと、とても素敵な笑顔を見せてくれた、このヒロインに大きな大きな拍手を贈りたいと思います。
さらばバルデス [DVD]
かなりシブめの内容なので、往年のジョン・スタージェスタッチはのぞめないが、
ブロンソンとのタッグということで忘れられない貴重な作品。いま手元に入手できるだけでもありがたいのだが、
惜しむらくは画質のひどさ。VHSを5〜6回ダビングを繰り返したレベルなのだ(いや、それ以上悪化しているか?)。
見始めるとやめられないが、見ているあいだずっと画質の悪さに馴れることができず悲しくなる。
入手できてうれしく、画面を見つめ悲しくなるというDVDだ。
権利関係もあると思うが、もう少しましなソースを使えなかったのだろうか。
ベルリーニ:歌劇≪清教徒≫ [DVD]
オペラ作曲家の中で旋律美では右に出る者のないベッリーニの作品のうちでも、最も美しいメロディに溢れているのがこの作品。上演される機会が少ないのは、至難の旋律を歌える歌手が少ないからだが、アンナ・ネトレプコのエルヴィーラは圧巻だ。
第一幕終盤に発狂してからの演技と歌唱はまるで何かにとり憑かれたよう。特に第二幕「狂乱の場」で、舞台に仰向けに寝て髪をオーケストラ・ピットに垂らしながら歌うカバレッタは必見。彼女の歌唱は、マリア・カラスのエルヴィーラ(1953年・スカラ座公演)のCDを聴いた後に聴いても引けをとらない。
他の歌手の出来も決して悪いわけではないが、ネトレプコの陰に霞んでしまっている印象は否めない。特に第一幕の、この世で最も美しいテノールのアリア「A te, o cara」は、できることなら往年のアルフレード・クラウスのような、甘美で格調の高い声を持つベルカント歌いに歌って欲しかった。
それから、このDVDの特典がまた豪華!なんと幕間にあのルネ・フレミングがネトレプコにインタビューをしている。ネトレプコの明るく素直で気さくな人柄が伝わってきて好印象。また、ビバリー・シルズによる解説も収録。シルズは、前述のテノールのアリアを「全てのテノール歌手にとって悪夢中の悪夢。犬にしか出せないような高音。」と評するなど、亡くなる半年前とは思えない元気な様子でコメントしている。
決して買って損はない内容だ。