メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー
まさに歴史的名盤。始めに聴いた時は内容がナカナカ理解出来なかったが、何度も繰り返し聴いていると、この作品の素晴らしさが伝わりストーリー展開もとても良く出来ていると実感できた。全体的にメンバーのテク二ックを前面に押し出した作品ですが、楽曲は全曲捨て曲無しで最後まで通して聴ける作品。これ程までに完成されたコンセプトアルバムにはなかなか出会えないであろう。プログレッシブ・へヴィーメタルの最高峰である事は間違いない。
ナイトメア
全米チャート初登場1位に輝いた5作目。
本作制作前に、ドラマーのザ・レヴが他界するという悲劇に見舞われたということもあり、今回はその出来事を色濃く反映したものとなっている。
ダーク、ヘヴィ、ウェット、そしてダウナーな音像が作品全体の空気を支配しており、リリックの方も「死」をテーマにしたものが多い。
アルバムカバー、ブックレット等のアートワークからも、まさしく本作は、急逝した友人に捧げられ、彼の魂を鎮魂するために作られた作品であるのだろう。
ただ、サウンド面の基本路線については、3作目で確立された正統派HM/HR路線であり、その部分については大きく変化していないように思う。
泣きメロツインギターやエモーショナルなM・シャドウズのVoスタイルは、JUDAS〜MAIDENらが築き上げたオールドスクールメタルのフォーマットを完全に継承しているものであり、あるいは今回、更にその方向性は押し進められていると見ることもできるだろう。
今までにも見ることのできたゴス調の楽曲アレンジが、より強調されてきているという側面もありはするが、だからと言って彼らのメタルバンドとしてのスタンスを変容させてしまっているとまでは言えないと思う。
また、本作においては、オマージュとも取れる程の、METALLICA〜PANTERAにインスパイアされたのような曲調やアレンジが目立っていて、その辺はちょっと興味深かったりもする。彼ら同様、今挙げた2バンドも、在籍メンバーと死別する(クリフ・バートンとダイムバック・ダレル)という悲劇を体験しており、何らかの見えざる意識みたいなものが、彼らにそんな曲作りをさせたのではないかというようにも感じさせられてしまった。
しかしながら、前作と同様に、メタルの範疇を超えた作品に挑んでいるという面も、それは確かに本作には存在していて、その部分についても言及しておく必要はあるだろう。M9〜M11までに至る流れでは、かなりプログレッシヴな部分を意識させる曲作りにチャレンジしており、ここだけを取り出して聴けば、恐らくかなりの戸惑いを覚えるファンもいたのではないだろうか。特にM10などは、ゴス&シンフォニックな世界観が全開となっている曲で、ピュアなメタルとは完全に一線を画する作品である。
が、逆に言えばそれは、音楽家としての彼らの才能の豊かさを、メタルファン以外のリスナーに向けても発信したものであったと言えるんじゃないだろうか。
そしてそれは、今後さらに、ここにカテゴライズされる音楽の可能性の高さを予感させるものであり、極めて有意義なトライであったという風に僕は思っている。
リキッド・ドラム・シアター(2枚組)【日本語対訳書付】 [DVD]
二枚組みで190分もあるのですべて見るのはかなり苦労(?)しました。
内容はマイクの使用機材や奏法の説明、彼が実際に音楽に合わせて超絶技巧を駆使して演奏する場面の2つです。
彼の動きの研究と実際のライブ映像で2度楽しめるのでは?
DVDならスローや頭出しも簡単ですし。
ボーナス映像もあり、ドリームシアター好きのかたには十分楽しめる内容です。
でも・・・ドラムやらないという人にはちょっと暇で苦痛になる部分もあるかも。