あの頃映画 「八つ墓村」 [DVD]
ショーケンもかっこいい時代だが、
小川真由美さんが素晴らしい!
ガキの頃は「きれいなおばさん」、最近は龍虎さんをこき使う「えらそうなおばさん」
ぐらいしか思っていませんでしたが、
登場シーンのスーツの胸元、
鍾乳洞のなかでの皮の上下姿。
鬼になった時の笑いとも悶絶ともすすり泣きともつかない、お声。
小川さんの「森みやこ」になら
是非
殺されたい。
いいぞー!!
てなもんや商社 [VHS]
主人公の、あんまりヤル気のなかった女の子が就職したのは萬福中国貿易というちいさな貿易会社。実話に基づく映画なのだけれど、どのエピソードも面白くて、中国のおおらかさがつたわってきます。登場人物もみな個性的でステキ。小林聡美さんが好演していますが、個人的には意外な役の渡辺謙さんが大ヒットです。それと、それぞれの人物が何かしら素敵なセリフを残してくれて、見終わったあとになんだか爽やかでちょっと元気とやる気がもらえたような気がします。どうしてDVDにしてくれないんでしょうか。
若大将トラックス(2)
このvol.2の目玉はなんと言っても隠れた大名曲「君のおもかげ」が完璧な形で聴けることである。ディープなファンとしては非常にうれしい。また、加えて植木等氏との「二人だけの海」も余興的に楽しめる。
あの頃映画 「白昼堂々」 [DVD]
原作は結城昌治の悪漢小説。
講談社の文庫コレクション「大衆文学館」で読めます。
したたかでどこか滑稽な集団の魅力がユーモアに語られていて
頁を忘れて読みふけることを請け合います。
さて、この映画もしかり。
芸達者な役者が時間を忘れさせてくれます。
渥美清と倍賞千恵子は「寅さん」の兄妹役が頭にこびり付いていて、
惚れた渥美が賠償に迫るシーンには思わずドッキリ。
と、言ってもコミカルなシーンですけど。
とにかく姉御肌の賠償は、実に魅力的です。
藤岡琢也も渋い。
渥美とのツーショットは、可笑しいんですけど、どこか
フレンチ・フィルム・ノワールの役者のムードが漂ってくるから不思議です。
二人で煙草を吸うシーンなんか、実にかっこいいです。
有島一郎は、定年が近い刑事役。頑固一徹だけど哀愁が漂っているし、
生田悦子もキュート。とても可愛らしい。
友情出演のフランキー堺は、腹の黒い弁護役。煮ても焼いても食えないフテブテシサが実にうまい。
とにかくスピーディな展開です。
自分も彼らの仲間になった気がして「事が上手くいくこと」祈って観てました。
仁義なき戦い [DVD]
男なら誰しもが一度は憧れるであろう「暴力」の世界をリアルに描いた作品。
鬼才、深作欣二監督の最大の名作。
主演・菅原文太のカッコよさ思う存分にやられて下さい。
梅宮辰夫・松方弘樹・金子信雄・渡瀬恒彦・田中邦衛等名俳優達を
世に送り出した作品とも言えると思う。
戦後当時の広島ヤクザ社会における人間関係や組織の構造、
暴力社会の秩序、そして老獪で残忍な親・山守(金子 信夫)に対する
主人公・広能(菅原 文太)の心の葛藤や、それでも筋を通そうとする
男の生き様を見事に表現しています。
男社会のいろんな立場における「人間臭さ」や「男気」が
プンプン漂ってきます。それはとてもリアルに。
当時(1973年)の映画にしては(却ってかもしれないが)暴力表現や
出血・殺人シーンがリアルなので、そういうの弱い人には、
少し不快かもしれない。
2003年、いまでも最高に楽しめる映画のひとつです。
まだ見たこと無い人は、是非どうぞ。