わたしのふね
埋火はCDが3枚目になり、どのCDも購入しています。今回のアルバムがサウンドとして、それぞれの演奏がきわだち、安定しているように思いました。
残念ながら、ライブはほとんど行っていませんが、今回の「わたしのふね」を聴くにつけ、演奏が上達しているのが伝わります。
歌詞が僕の心にしみてきます。
マリッジ・ブルースの「雨上がり 低く沈む雲 届かない歌は ハミングにかえて」
なぞなぞの「夕立で生まれかわる まちのいろが増すころ わすれられる過去」
サマーサウンズの「何度目の朝 泣いて起きた テレビでは今日も絵空事 悲しい夢はおしまいのはじまり」
などなど、曲を聴くたびに、その時の僕の心情を映すように、その時々の歌詞がうかびあがります。
けして、派手ではなく、ありそうで、なさそうな日本のバンドだと思います。
何度も聴くうちに、しみてくるアルバムだと思います。
ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.15 佐渡山豊 presents トラトラトラ2002
追体験派にとって始めてみる中山ラビさんに深い感銘を受けました。全盛期の頃と変わらない歌声、ダイナミクスのあるコードストローク、無意識的に奏でる3フィンガー、曲間のMCに於ける聰明さ。時に幼くも見え、しかし一点たりとも女々しくなく、媚ることのない硬派なラビさんが最高に格好よく、最高に素敵です。音楽家を志す者にとって人生を捧げたくなる存在です。