イマージュ 6 six<シス>
私はイマージュを初回から所有して聴き続けています。
今回のイマージュは全体的に音の響きによって空間表現されている曲で構成させています。ミニコンポ等で聴いている方には表現されている空間が現われないと感じます。音の奥深さなど非常に難しい面が有ります。是非良質なオーディオをお持ちの方にはお勧めいたします。
音楽的にもそれぞれとても聴きやすい音楽ですから、何気ない生活の一部として聴いて頂いても結構と感じます。
ちょんまーじゅ
個人的に近衛十四郎の「素浪人シリーズ」が好きでこのCDも買いましたが、8曲もシリーズの挿入曲が入っていて、有り難かったです。ただし、これらはどれもテーマ曲・エンディング曲ではなく、あくまで挿入曲でして、その点は若干残念でもありました。例えば、『月影兵庫』のテーマとなっているやつは、ドラマの最初の殺陣のシーンの音がそのまま使われていて、いよいよ北島三郎の「♪は〜なおい かぜ〜が〜」となるところなのに、急に静かなインストバージョンの挿入曲が強引に充てられていて、ちょっと拍子抜けしました。他の時代劇作品のものは、『大岡越前』や『剣客商売』等、初めからインスト曲がテーマに使われているものはそのまま用いられていますが、主題「歌」のものはやはり劇中に使われる同じメロディのインストバージョンや、エンディングのメロディが使われていて、皆インストゥルメンタルに統一されています。他の作業をしながらBGMとして聞き流すのに持って来いですね。
異人たちとの夏 [DVD]
本作には独特の「ムード」がある。大林組特有の、というよりも、やはり山田太一色の濃いシャシンだと思う。せっかくの親子再会なのに、何かぎこちないセリフや、風間杜夫と名取裕子のやりとりも舞台劇のようだ。それでも本作が20年を経た今でも名作と謳われ、ファンが多いのは大林監督の手腕による「ノスタルジー」演出なのだと思う。今は使われていない地下鉄・新橋駅のホーム(これはセットじゃないからね。早川徳次が開通させた旧駅でのロケ)から風間演じる英雄が地上に出た瞬間、そこは異次元ワールドになった。このやり方は、篠原組が「地下鉄に乗って」で丸々模倣していたなあ(笑)。浅草は1988年当時から20余年で大きく変わってしまったが、まだあの頃は少しだけ風情が残っていた。そこで出会う今は亡き両親との触れ合いは、誰もが共感できる「泣かせどころ」だ。両親が健在であろうがなかろうが、この感情はよく理解できる。それと、英雄が離婚して、そのスキマに入り込んでくる謎の女・桂との不思議なやりとり。濡れ場よりも、そこに流れるおかしな空気感が気になったが、なるほど最後は「八つ墓村」チックになる、ということで・・・(笑)。一番有名なシーンは「浅草・今半」で家族3人ですき焼きを食べる場面だろう。ここでの片岡鶴太郎&秋吉久美子の芝居は最上であり、このシーンはこれからも永遠に語り継がれる名場面だ。ただし、いわゆる「泣かせ」系統の映画じゃなく、あくまでもホラー作品なのでお間違えなきよう。星は4つです。