地球『超』シークレットゾーン 闇の世界政府がひた隠すオーバーテクノロジー&《宇宙中枢日本》の秘密(超☆はらはら)
プラズマ兵器に詳しい著者が、これまで以上に詳細にアメリカのプラズマ兵器について解説する。
自然界にはごく普通に存在し、一瞬で数千度にも達するプラズマにアメリカが注目しないはずがなく、1950年代からエリア51などで密かにプラズマ兵器の開発が進められていると言う。
ヒトダマ、人体発火現象、ミステリーサークル、キャトルミューティレーションはすべてプラズマによるものだとし、フィラデルフィア実験も、艦船の透明化を目的としたプラズマ実験だったとする。
さらには1991年にバングラデシュを襲った巨大サイクロンの影に隠れてプラズマ兵器を使ったと見られる「炎のカーテン」で町を焼き尽くしたり、2004年のスマトラ沖地震や東日本大震災にもプラズマ兵器が使われたとしている。
プラズマ兵器の開発状況としては、小型で一人で持ち運びのできるライフル程度の大きさのものから、エリア51のパラボラアンテナから空に向かって発射し、衛生の鏡に反射させて地上に巨大プラズマを打ち込む大型装置まで持っている。
話の辻褄としては合っており、すべてがスムースに納得行く。
そもそも、宇宙の99%以上を占めるとも言われるプラズマについて、これほど話題になることの少ない方が不自然で、アメリカが秘密裏に開発し、その技術を独占しようとしている事情があるから、と考える方が説得力がある。
本の後半、2/5はなぜかテーマが日ユ同祖論であり、そのギャップに一瞬力が抜ける。
色々な著者によって取り上げられているテーマではあるが、納得性は高く、日本の基礎を築き、ほとんどの神社の建設に関わった渡来人の秦氏が古代キリスト教徒であったこと、神社はユダヤの神殿を再現したもの、という説は、挙げられている多くの物的証拠と言葉の類似性からかなりの確度であると感じられる。天皇も秦氏が連れて来たという点については日本人にとってはかなり抵抗かあり受け入れ難いとは思うが、無視すべきものではないと感じた。
プラズマと日ユ同祖論が同居しているという違和感さえ許容できれば、とても楽しめる1冊である。
失われた空飛ぶ円盤「ナチスUFO」の謎 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)
私は去年からアダムスキーの本を読んだり、肯定派や否定派の人達に質問したりしながら、真相を知ることに興味があった。
そんな中、飛鳥氏の「アダムスキーのUFOはナチスの円盤だった」という今回の話を最初に雑誌「ムー」で見たときに、「あれ?」と不思議に思った。そのわずか1ヶ月前に発売された矢追純一氏との対談本で、矢追氏が「アダムスキーがコンタクトしたのはドイツ人だと思う」と言った際に、飛鳥氏はそれが自説と同じだとは一言も言ってなかったからだ。
飛鳥氏は極秘の情報提供者を通して、死ぬ間際のポーランド人の老人に会って、アダムスキーの円盤の真実を聞かされたというが、敬愛する矢追氏との対談でそれに全く触れていないのは非常に不自然ではないか? なにせ矢追氏はナチスUFO説のご本家なのだから。
兵士たちの背後に写ったナチスのアダムスキー型円盤がイラスト画に見えるのはご愛嬌だとしても、今回の飛鳥氏の新説は、矢追氏の発言をヒントに急ごしらえで膨らませたストーリーと解釈すればスンナリ分かるが、そうでないことを願う。アダムスキーの体験記を小説の焼き直しと批判する飛鳥氏自身が矢追説の焼き直しをしたのなら、ミイラ取りがミイラになったことになるからだ。
しかし飛鳥氏は勇気があると私は思った。たとえナチス製であれ、アダムスキーが実物の円盤と遭遇したと主張することは、彼のUFO写真をインチキだと信じる多くの人たちの批判の矢面に立つことになるからだ。
ところが飛鳥氏は、UFO写真は模型を撮影したものだと述べている。実物の円盤に遭遇したのに、写真だけ模型というのはどう考えても変ではないか? 飛鳥氏の説明では写真に望遠レンズの特徴がないとのことだが、アダムスキーの本によると彼は望遠レンズを使ってないという。飛鳥氏はそれを知らないために自己矛盾に陥ったのだろうか?
私もアダムスキーの疑わしいところを調べたが、最も信じがたい「チベットの宮殿で学んだ」という話を、飛鳥氏は疑うことなく、チベットに行ったナチスとの接点として認めている。何の証拠もない話なのに
その代わりに飛鳥氏は見当違いの批判をしている。アダムスキーの本に代筆者達がいたと暴露情報のように書いているが、アダムスキーの本には彼は英語が苦手で複数の人達に代筆をさせたとちゃんと説明されていた。
あと、アダムスキーのコンタクト現場の目撃証人たちは誰も円盤も母船も見ていないと飛鳥氏は断定しているが、アダムスキーの本には、遠くに降りた円盤までは見えなかった人はいるが、母船は全員が見たとある。これが嘘だと言う新情報を飛鳥氏が得たならそれも示してほしかった。私も真実が知りたいからだ。
せっかくアダムスキーの新情報が得られると思って手に取ったが、残念ながら消化不良の読了感を持った。
しかし、今後への期待を込めて星は3つとさせて頂いた