スタンレー・ホークの事件簿 仮面~ペルソナ (花音コミックス)
ステキです。
原作を知らなかったんですが、本仁ファンなので買ってみました。
主要登場人物がみな美形ぞろいな上に、たいへんカッコ良い!
男性のあごから喉のラインを描かせたら、この先生の右に出るものなしですねっ!!
もちろん、ストーリーも面白かった。
猟奇的な事件をめぐり、サスペンスとしても読ませます。退廃的な雰囲気いいなぁ。
ぜひ続編、原作小説も読んでみたくなりました。
ルボー・サウンドコレクション ドラマCD 探偵青猫
今更ながら聞いてみましたが、想像以上にすごく面白いです。原作未読でしたが、あまりの面白さにこれを聞いてコミックも集めました。所謂BL的なシーンはありませんが(キスシーンのみ)、話も面白いしキャラもとてもいいです。私は櫻井さん目当てで買いましたが、櫻井さん演じる探偵の青猫の変態っぷりがすごく可愛いです。なかなか演じないキャラですが、なんとも言えない愛すべき存在です。助手の朴さん演じる虎人くんや、青猫が恋してる三木さん演じる蜂王子刑事とのやりとりも軽快で楽しいです。特に青猫の蜂王子への変態交じりながらも純な恋が微笑ましいです。櫻井さんファンは絶対聞いてみて下さい。
下手にHシーンがあるつまらないBLよりも全然面白いです。
スタンレー・ホークの事件簿 I 仮面‐‐ペルソナ (角川文庫)
FILE1−仮面の章は、登場人物のイメージがしにくかったため、
感情移入できず、読みずらかったです。
そして、突然、男同士で濃厚キス?そして、性描写?
それも、上下関係の厳しそうな警察内部で、上司と?
いや、もう、びっくりしました。
これは、ついていけないな、と。
しかし、FILE2−月光浴まで読み勧めると、話の展開がなかなか
おもしろくなってきました。
そして、おもしろくなってきたところで、終わりました。
これ、続きが読みたいんですけど。
この2つの章がプロローグになり、これから話が始まるのだとしたら、
非常におもしろそうな小説なんです。
続き、お願いします。
特別付録 ウロボロスはうって変わって、中世ヨーロッパの貴族の話です。
何度生まれても、出会い、愛し合い、憎みあう。
因縁めいた恋愛が美しかったです。
スタンレー・ホークの事件簿 II 葛藤―アンビヴァレンツ (角川文庫)
超面白かった!久々のヒット。
山藍さんの作品は文庫化された物はほとんど読んでると思うけど、これが個人的には一番のヒットかも。
官能小説家になりたい、と明言する山藍さん。
大昔の作品はまだ文章がこなれていなくて読み辛く、最近の作品は逆にこなれすぎてBLっぽくなってきてたけど、初出1996年のこの作品は、すごくいい感じのバランス。
エロシーンは少なめで、あんまり起伏がないけれど、それよりもジンがスタンレーに和彫りを入れるシーンが一番官能的だった。
ヤクザものとかではよくあるし、June的作品では使い古された感がある刺青ネタだけど、二人の関係性が新鮮だったから入り込んで読めた。
双竜っていうモチーフも白粉彫も陳腐だけれど、ライバルであり対になる二人のうち、片方だけが白粉彫がなのがいい。
ストーリーも、前半は普通にサスペンス物としてワクワクしながら読めた。
犯人は最初から読者にはわかっている手法だったし、囮捜査もありがちだったけれど、章の構成と文章がテンポよく読ませてくれた。
山藍さんの作品の中で、早く読み進みたいっていうワクワク感では、『堕天使の島』の次くらいに良かった。
そういえば、この作品にはマゾヒスティックな表現はあっても、徹底したマゾヒストはいない。
がっつりエロ書くなら徹底したマゾヒストがいた方がやりやすいんだろうか。
この作品はジンのキャラクターがいい毒性を出しているから、さほどがっつりエロシーンがなくてもいいと私は思う。
山藍さんの文章だから所々ちょっと笑っちゃうような表現を大真面目に書いている部分もあるけれど、それも味なのかな。
昨今のBLでは出せない味。
BLじゃなくてJune、って言える数少ない作家さんだと思っているので、今後の新作もとても期待したい。