ドリームバスター 7 (リュウコミックス)
シェン、マッキー、そして地球人の3人は時間鉱山からの
脱出ミッションを進める。そのなかで自殺組二人のいきさつが明かされ、
彼らはそのトラウマと対峙し、乗り越えようとする。
そしてついに明かされる"血塗れローズ"の目的。
それは惑星テーラが進めていた計画への反逆と復讐、そして母として
息子であるシェンの居場所を守ろうとする意志によるものだった。
生き延びるもの、去りゆくもの、それぞれの答えとともに時間鉱山編は
ひとまずの終演を迎える。
といった感じでドリームバスター七巻は終局を迎えます。
これで完結とか打ち切りじゃないのかとか考えましたが、原作も
時間鉱山編が最後になっているようですので、これは妥当であったということなんでしょう。
シェンがローズより目的を聞かされたときそれでも母親か、と問う場面がありましたが
母親だからこそ、息子の居場所を守るために際限ない殺戮を演じたのでないかと思います。
ドリームバスターたち、そしてシェンと理恵子とのこれからの時間を空想させながら
ひとまずの終着を見せる巻だったと思いました。
中平先生は次は何描くんだろうなあ…
ストリートファイター2 さくらがんばる! (SHUEISHA JUMP REMIX)
新声社版には「本編」、「外伝 かりん編」が収録されています。
完全版には「本編」、「外伝 かりん編」の一部、「特別編 草薙編」が収録されています。
本書には「本編」「外伝 かりん編」「特別編 草薙編」が収録されています。
よって、本書のみがすべてを収録した完全版となります。
厳密に言えば、このほかに著者による同人誌版の卒業編が存在しますが、オフィシャル版ではこれがすべてです。
さくらがんばる!―完全版
ゲームのコミカライズというと、どうしても公式設定に制限されて、ゲーム上の展開をなぞるだけ、に終わってしまいがちですが、これは違います!
ダンとさくらの師弟(?)関係、ライバルキャラの神月かんなの登場など、オリジナルの設定を大胆に打ち出し、さらにそれを大成功させた伝説の名作です。何しろカプコンのスタッフさえ魅了し、かんなをはじめこのコミックからゲーム本体(ストZERO3)に「逆輸入」された設定も数多いほど。今は亡き「コミック・ゲーメスト」誌の、全盛期の息吹と熱気を感じさせる一作です。
「ゲームコミックの最高傑作」とまで謳われながら、不幸にして版元が倒産。「幻」となっていた作品ですが、ストリートファイター・シリーズ15周年記念に当たって満を持しての復刊!待ってましたの一言です。
残念なのは表紙のさくらが、(作者の画風が変わってしまったのか)なんかロリっぽくなってしまったのと、やっぱりその価格。こんな高いコミックスは久しぶり(^^;)。んでもって、デカイ。上下巻に分かれていたのを1冊にまとめたんだから無理ありませんが。(ということで1点減点。)
しかし、「ゲーメスト」掲載当時を再現したと思えば、これはこれで良し!ページをめくれば、中平氏の骨太なペンとストーリー、あの時の感動が待っています。
「ウルトラジャンプ・メガミックス」に掲載された、KOFシリーズの「あの人」との番外編(番外戦?)も収録されているので、旧版を大事に持ってる人も、是非「カートに入れる」ボタンをクリック!高いけど(^^;)
ドリームバスター (1) (リュウコミックス)
1〜2巻は小造りな内容で、「このまま読み進めるのもなぁ」と思っていたが、3巻あたりから、本来のストーリが展開し惹き込まれていく。
登場人物も少しづつ増えいていき、主人公としっかりと絡み、それぞれの魅力を増していく。
マトリックス的な近未来的な舞台設定や凶悪な犯罪者との対峙というと、殺伐とした作品となりがちですが、読み手をほっとさせるのは「心」や「愛」を尊重した原作の賜物でしょう。