ぼくたちの失敗 森田童子/ベスト・コレクション
TVドラマ「高校教師」のテーマソングとして大ヒットした「ぼくたちの失敗」は大好きな曲としてずっと頭にありよく口づさんだりしてたが、普段聴かないジャンルなので掘り下げる事もしなかった。だがふと気になって調べてみて、森田童子という人がカルト的な人気を誇るミュージシャンだって事を知りました。
1「ぼくたちの失敗」以外も名曲ばかりで期待を上回る内容でした。儚い歌声、美しいメロディー、バイオリンやアコギによる絶妙なアレンジなど、どこを切り取っても感動的です。そして、心の激痛や絶望を歌った彼女の歌詞の世界に強く心を打たれた。
7「さよなら ぼくの ともだち(この曲のみLiveバージョン収録)」の“行ったこともないメキシコの話を…”のくだりや、6「孤立無援の唄」の涙が出るような歌詞のラストに入る“葉書ありがとう…”という語りには、震えがくるほどでした。4「蒸留反応」にしても雪の中のデートの歌かと思って聴いてたら…
森田童子の歌は、自分に深い感動と安らぎを与えてくれた。初めて「ぼくたちの失敗」を聴いてから20年近くもこのアルバムを知らずに過ごしていた事を、とても悔しく思った。
「雨のクロール」「さよなら ぼくの ともだち」 (1st/グッド・バイ)
「ぼくたちの失敗」「逆光線」「男のくせに泣いてくれた」「春爛漫」 (2nd/マザー・スカイ)
「蒼き夜は」「G線上にひとり」 (3rd/ア・ボーイ)
「ラスト・ワルツ」 (4th/ラスト・ワルツ)
「蒸留反応」「サナトリウム」「哀悼夜曲」「孤立無援の唄」 (5th/夜想曲)
*「ラスト・ワルツ」はボーカルを録り直し5thにも収録
*6th/狼少年〜ウルフ・ボーイからは未選曲
ぼくたちの失敗~森田童子ベストコレクション~(CCCD)
森田童子と言えば1980年代に流行った。それから高校教師のテーマ曲で
復活して私は、冬の日暮れにしんみり静かに聞いている。
ipodと真空管アンプで聞く森田童子の歌唱は、厚みがあってこころを
不思議となごませる