ポール・スタンレー
77年発表のソロ一枚目。当時は人気絶頂で、一枚のアルバムに四人が収まりきれないので、それぞれ一枚ずつ作ったと思ってました。世間的にはそれまでバンドの前面に出ることがなかったエースやピーターが意外性も手伝って高い評価を得ていたような気がしますが、一枚まるまるポールの曲が聞けると、僕を含め周囲では一番人気でした。田舎の中学生の話で申し訳ないですが。70年代の良質のアメリカン・ロックが凝縮された、王道の一枚です。
Paul Stanley
最初の1曲目でガツンときます! ロマンティックなアコーステック・ギター、そしていきなりハードなビート! あの声! こりゃもうキッスの名曲中の名曲『I WANT YOU(いかすぜ、あの娘)』の世界です。
やっぱり(あたりまえだけど)ポールこそキッスだった!
涙腺くすぐるバラードやキッスまんまのハード・チューンもありますが、ジーンやエースやネコの超個性を外した時、コアで真摯なポール・スタンレイがここにいらっしゃいます。
ひとことで言えば、情熱的でロマンチスト。究極のロックンローラー。
あああ、いいなあ。。。と、感無量です。
ポール・スタンレー
今でも絶大な人気を誇る超個性派ロックバンドKISS。ちなみに1978年9月にKISSのメンバー4人のソロアルバムが同時にリリースされ、無論話題になった。その中でも全体的に最もKISSらいいサウンドに仕上がったのが、KISSの中心人物のポール スタンレーのソロアルバムであった。只当時、ポールのソロが最もKISSらしいサウンドの評価を受けたため、KISSは完全にポール中心だという意見も出てきたというエピソードは、KISSARMYの間では有名だ。ただ4人のソロアルバムで最もヒットしたのはエース フレイリーのソロであるが、ポールのソロはエースのソロに次ぐヒットとなった。
さっき言ったことだが、ポールのソロが、「最もKISSらしいサウンドに仕上がっている」ということだが、何処から聴いても、このサウンドはKISS以外のほかにないような、KISSらいい豪快なロックナンバーばかりなのだ。只(1)のようにこれまでのKISSにはなかったような要素がある曲もしばしばあるが、そこはある意味実験的な要素ではないだろうかと思うが、逆に新たなKISSの要素と受け止めてしまいそうではあるが、ソロだからこそ気軽にそう言うことができたのであろう。無論個人的にも4人のソロアルバムの中でも本作が一番好きだし、どちらかというとKISSらしい要素が強いロックサウンドだからこそ、本作が最も親しみやすいのかもしれないし、やはり総合的に見ると、KISSARMYの間では4人のソロの中では本作のほうが最も評価が高いようだ。まさに本作はポール スタンレーがいてこそKISSが成り立つということを実証したような内容かもしれない。ただ予断ではあるが、個人的には内容面ではポールのソロが一番すきなのだが、ジャケットではジーン シモンズのソロのほうが好きなのだが、何を言いたいのかと言うと、KISSはポールだけではなく、ジーンもいてこそ成り立つんだということは、忘れてはならない。
フィニステア [DVD]
7年ぶりの新作の発売も決まった、セイントエティエンヌの2006年に発売された映像作品。約60分の本編は、ロンドンの日常の風景に彼らの音楽が流れ、声の出演者(メンバーでは無い)がロンドンへの思いを語るというドキュメンタリーです。特に観光名所が映る訳でもないのですが、ロンドンが好きな人、彼らのアルバムやシングルのジャケット写真が好きな人には堪らない作品だと思います。特典映像は7曲のプロモーションビデオが約30分収録されていますが、こちらにもメンバーの出演はありません。本編と恐らく本編アウトテイクを編集して作られたものだと思いますが、個人的には、本編よりもコチラの方が好みでリピート率が高めです。とはいえ、やはりサラを見たかったというのが本音です。。クラブのシーンで一瞬、メンバー?と思う場面がありましたが実際のところはわかりません。封入特典にブックレットと記載されているところもありますが、実際は拡げるとミニポスターになる簡単なライナーです。くどいようですが、このポスターにもメンバーは写っていません。ある意味、日本盤が発売されたことが貴重かと。。語り部分の日本語字幕はあるのでご安心を。