海底人8823〔完全版〕【下】 (マンガショップシリーズ (200))
大映テレビ室黎明期の特撮の大傑作のコミカライズ。
テレビでは製作されることがなかった植物性異星人とのミステリアスな戦いや、アステロイド宇宙人と8823さん率いる海底軍との地球の存亡をかけたダイナミックな死闘は必見ですね。
もちろん、古い作品のため絵や物語における表現の古さはありますが、ただシリアスなだけではないどこかのんびりとした地球の危機は、その危機的状況に反して肩の力を抜いて見られる不思議な魅力を持っています。
考えてみれば8823さんは海底王国の(超人ではないという意味での)一般人なので、どこか身近な感じがするヒーローがのんびり地球を守っているという雰囲気をかもし出すのかもしれませんね。
「強くて、かっこよくて、どこか特別」というヒーローのステレオタイプと違い、「泳ぎは上手いけど格段に強いわけではなく、お世辞にもかっこいいとは言えず、住んでる所だけが特別」な海底人8823は、特にステレオタイプの多い黎明期の特撮ヒーローの中にあっては極めて異色で「特別」なヒーローであるように思われます。
アニメンタリー 決断 VOL.1 [DVD]
小学生の頃、毎週欠かさず見てました。プラモで零戦やグラマン、大和など作ってた頃です。画像のバックに流れる軍歌がまたいいです!昔、戦争オタクの方は必見です!
海底人8823〔完全版〕【上】 (マンガショップシリーズ 199)
大映テレビ室初の作品で、戦後特撮黎明期のテレビ作品が原作となっている本です。
とにかく、設定が斬新過ぎ!登場シーンから、いきなり生死の境をさまよう大ピンチ!それが敵の攻撃がどうしたとか、そういうものでなく、「滑って転んだ」だから、おかしいを通り越して度肝を抜かれてしまう。
元となったテレビ版もかなりツッコミどころ満載ですが、コミカライズ版もそういったぶっとんだところをしっかり再現しています。
真面目に見ると、歯牙にもかけられないような内容かもしれませんが、あまり深く考えず読むと、意外に面白く、全体的にぬる〜い展開なのに、いちいちヒーローらしく見得を切る8823さんのアンバランスさが、この大して強いわけでもないヒーローを、かえって魅力的なキャラクターに感じさせてしまう、そんな不思議な魅力を持っています。
内容はテレビ版でも放送されたブラックスター編とX星人とスパイ編の途中までが入っています。
アニメンタリー決断 DVD-BOX
わたしも33年待ちました。
当時日本テレビ系列で土曜日の夜7時30分からの放送を毎回楽しみにしていました。ちなみに主題歌は今でも歌えます。
このところミンダナオ島での旧日本兵捜索騒ぎ(?)や終戦記念日に向けての国内外の動きが気になるところですが、今から30年前にこのような作品をテレビで放送しようという気概をもったテレビマンたちが居たことは誇りに思います。
今のテレビに溢れる俗悪なコンテンツとは比較にならないほど高邁な精神をもって作られたものだと思います。
まして戦後60年の節目にあたる、今年、この作品が再び観れることに感動を覚えます。
素晴らしいことです。
科学忍者隊ガッチャマン2 DVD-BOX2 <完全限定フィギュア同梱版>
パート1(旧作)に思い入れの有るファン(自分も含め)に取っては、リアルタイム当時、続編の存在は無かったモノとして心の中に刻み込んだものであった(笑)。
後年LDやDVD等の発売により、このガッチャマン2を見てみたが、当時見ていたときと違い、大人になり寛大になったのかこの作品を許せるようになりました。
ただ、音楽(BGM)がボブ佐久間氏でない(海外活動の為)のは仕方ないが、パート1に比べBGMのバリエーションが少ないのが惜しいのと作画の悪い時と良い時のバラツキがあるのが残念。
後半は脚本、演出、作画の良い回も増え、なかなかガッチャマン2も良いな!と思わせてくれます。
もともと、出来の良いパート1と比べる事自体がナンセンスだった訳で、続編の割に頑張った後半は見物だと思います。