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ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側
ニューオーダーの来日、フッキーのハシエンダ・フェス出演など話題の多いタイミングでようやく邦訳の登場!この本を読むといまのニューオーダーの内紛はそれほど深刻ではないのでは?と思えるぐらいフラットに記述されてる。もちろんメインはハシエンダを巡る波瀾万丈な物語、アシッド・ハウスに熱狂してゆくあたりの臨場感はさすが!ロンドンのシーンよりも半年は早くマンチェスターが盛り上がったというのも納得。またクラブがシーンになる前の黎明期の混沌と熱狂はうらやましいかぎり。マッドチェスターがなぜここからスタートしたのかもよくわかる。
あの80年代末から90年代初頭にかけてのイギリスの音楽シーンの熱はいろんなかたちで日本へも届いてきたし、感じてもいたけどほんとにみんな夢みてたのが最高。
『クリエイション・レコーズ物語』を面白く読めた人にとってはこちらも絶対おすすめ。
日本のシーンもこれぐらい勝手にやれたらきっと歴史をつくれるんだろうな。
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Pills N Thrills N Bellyaches
ストーンローゼズの1stに続く傑作。
むしろローゼズよりマンチェスタームーブメントを体現していたバンド。
「ファンク始めました」っていう感じのいかにもチープでB級なサウンドが、
逆に新鮮で楽しい。そして時代にマッチしていた。
にも拘らず今やメディアではローゼズばかり持ち上げられていて、
マンデイズは「ああいたねぇ」みたいな扱いなのが納得いかない。
もっと再評価されてもいいはずだ。