わが家の母はビョーキです
『統合失調症』・・・
この病気、なんとガンと同じくらいの発症率。
これは衝撃的でした。
私は本当に今まで、
【精神が病んでいる人=一生治らない】
って、思ってました。
でも違うんですね〜。
まさか薬で治るなんて!
なんでも初期段階での発見&治療が大切なのですね・・・。
たしかに身体の不調は、薬や治療で治るんだから、
精神的な不調が治らないワケないですよね。
とにかく、知らなかった病気がスイスイ分かる本でした。
最後は感動で泣いてしまいます。
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難しい役を見事に演じていたラッセル・クロウも凄かったですが、それよりも悩みながら夫を献身的に支え続けた、妻役のジェニファー・コネリーの演技がよかったと思います。病に苦しむ夫を支え続け、見事に夫を立ちなおらせた妻。アカデミー賞の授賞式にて、夫が妻に捧げる言葉。妻の苦労が報われた瞬間であり、夫が病に勝った瞬間。妻の努力と忍耐がなければ、夫はこの舞台に立つことはなかったであろう。素晴らしいエンディングだったと思います。
また、幻覚ですが、親友役として登場するポール・ベタニーが、ここでもインパクトのある演技。本当に素晴らしい俳優だと思います。
この作品は、コレクションに加えるべき作品の一枚だと思います。献身的な妻を演じるジェニファーの演技を是非見ていただきたいと思います。
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自称、かなりのリンチファンですが、これはきつかった。よく劇場公開したものだなあというのが率直な感想です。『ロスト・ハイウェイ』『マルホランド・ドライブ』まではまったく問題なく行けたのですが、この作品には、ものの見事に返り討ちにあいました。ロジカルにストーリーを理解しようなんて当初から考えていませんでしたし、「無」になってリンチ・ワールドを全身全霊で楽しもうとワクワクしていたのですが、まだまだ自分は幼子だと思い知らされました。リンチ先生ははるかに高い次元におられたと痛感。お詫びするしかない心境ですが、この作品を私が本心から理解できるようになるには、まだ時間がかかりそうです。
ただ、主人公ニッキーーを演じるローラ・ダーンは凄みがありました。すべてをさらけ出した演技には鬼気迫るものがありました。顔のアップがやたらに多かったですが、今思い返せば、ひたすらローラ・ダーンの表情を観続けていたような気がします、3時間。
確かに、傑作『マルホランド・ドライブ』の後の作品だし、ここまでやらないと収拾が着かなかったのかなあ・・・。凡人の戯言です。
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この映画を一言で表すとするならば、「美しい」という言葉でしょう。この映画の特徴やおもしろさは、ラッセル・クロー演じる天才ナッシュが見ているものがはたして本当なのか、そうでないのか。自分が正しいのか、周りが正しいのか・・・ということが映画中盤まで全くわからないトリック的なところでしょう!そしてこの映画で最も美しいのは、自分にしかわかるはずもない苦しみや恐怖・悲しみを一緒に分かち合い、いつまでも孤独だった彼を愛し、優しく包んでそばにいてくれる家族・友人の限りない暖かさです。私は久しぶりにこんなにすばらしい映画を見れて本当に感激しました。必見です!!!
今までのラッセル・クローとは全く違った新しい彼の演技にも注目です。