吉永小百合
吉永さんは頭もいいけど案外多才な人でピアノも弾く。私そのLP持ってました。サユリストでもないのに何で高いLPを買ったのか記憶にない。歌はもちろんだがベートーベンの「月光」だったかな?あまり昔のことで憶えてない。ピアノが収録されていたのは事実。お嬢様ですからピアノは幼少の頃から習っていたのでしょう。歌は「いつでも夢を」がヒット。いま聞いてもいい。吉永さんは失礼だがそれほどうまくはない。女優さんの余技。ちあきなおみの「四つのお願い」を歌ったAさんと甲乙つけがたい。Aさんもお嬢様だからピアノくらい習っただろうが全国屈指の進学校だから止めたかも。Mさんの応接間にヤマハのグランド・ピアノがあり「なんか弾いてよ」といったら「猫ふんじゃった」を弾いてくれた。ふたりとも進学校(吉永さんは一時駒場付属に在籍)だから「特技」はない。1968年は毎日のように4年の吉永さんをキャンパスでお見かけしたがエピソードはない。普通の女子大生。その後高瀬春奈が一文演劇科に入学したが見たことない。もう女優さんは腐るほどいる学部だから。早稲田は最近ダメだな。慶応に負けてる。ほんとのバカダ大学になった。吉永さんも情けないだろう。
ダウンタウンヒーローズ [DVD]
山田監督は家族、故郷、といったものをテーマにして撮り続けてきた。もちろんそれだけの監督ではないが、青春もの(あるいは少年少女もの)というのは珍しいのではないかと思う。画面にノスタルジックな映像を入れるが、基本的には大林宣彦監督とは違うタイプの監督だと思う。
その山田監督の珍しい青春ものであり、彼が四国を舞台に映画を作るのも珍しいと思う。寅さんでも瀬戸内、山陰、長崎、東北、北海道が多いと思う。
原作は名脚本家の早坂暁。旧制高校から新制へ移り変わろうとする戦後の時期の松山を舞台にしている。バンカラの学生たちの青春模様を描く。山田監督らしく、ソツなく描いているが、若き日の薬師丸ひろ子、中村橋之助、柳場敏郎などの演技は、初々しくて、時にぎこちないが、それだけに若さも感じる。
製作当時の雰囲気(1980年代)を知る上でも貴重な映画だと思う。
千年の恋 ひかる源氏物語 [DVD]
紫式部の人生と源氏物語をオーバーラップさせるという試みは評価できると思う。しかし、そのために紫式部の心情についても源氏の登場人物の心情についても充分に表現しきれていず、どちらもが中途半端になってしまっている点が残念。キャスティングについては全く個人の意見となるが、源氏-天海,藤壺-高島,頭の中将-風間などはかなり満足。紫の上-常盤については、もう少し和装の似合う女優を、と感じてしまう。また、他の方々が述べておられるように、松田聖子の唐突で不自然な歌はこの作品にとってかなり痛いものとなっており、脚本家や監督の意図が全く理解できない。
華日記―昭和生け花戦国史 (早坂暁コレクション)
生け花を習っているときに、流派って何だろう?どう違うのか?という
疑問がわいてきて、その時に出会ったのがこの本です。
各流派の起源やいさかいなどを含めた関係、方向性、そして存続していく
利益づくりの試行錯誤などがわかります。
歴史の本ですが、花を中心とした人間ドラマですので、退屈しません。
戦後の焼け野原の中、食べるものもろくにない中で花を集め生けていく
流派の創始者たちの熱意には心打たれます。
西洋のフラワーアレンジメントを含め、日本において花に関わろうと
いう人には、読んでおいて損のない一冊です。
天下御免〈1〉 (早坂暁コレクション)
中古での購入だったので、どんな具合かと気になったのですが、透明プラスティックの密閉包装で水にも対応されており、また、本の角なども傷まないようにしてあって、出てきた商品は美麗という感じでした。本屋さんの店頭のは、意外と皺がよっていたり痛んでいるのですが、そんなこともなかったです。内容は、無論◎でした。あの頃、NHKも勢い、あったんですよね。かなり斬新なストーリーで懐かしかった。でも、天下御免で現存するフィルムは、第一話と最終話の43分ほどです。残念ですが・・・。時計は逆には回らない。