東京セレソンデラックス『歌姫』 [DVD]
宅間さん演じる太郎は長瀬版の太郎とは違った意味でかっこよかったですが、やはりTVドラマで1クールかけて
描きこんだ世界を色々と制約の多い舞台版に期待するのは無理があったなと思いました。舞台版だけだと鈴の
キャラがよく描けてなかったなぁとか。
いい舞台だなあとは思いましたが、泣くほどではありませんでした。
とはいえ、舞台版を先に見てからドラマ版を見た人は逆にもどかしいと思ったりもしたかもしれませんね。
ただ、ラストだけはこっちの方が好みです。
村川絵梨さんは好きな女優さんなんですが、ちょっと声張りすぎだったり(舞台デヴューなんでしたっけ)、
特にラストの方で太郎へ投げかける言葉はほぼ絶叫状態で、ちょっと耳に痛かったです。
2004年初演版や2006年の広澤草版(色んな意味で超見てみたいですこれ)ではどうだったんでしょう。
あと余談ですが、ジェームス役の人はなだぎ武にしか見えなかったです。
東京セレソンデラックス『くちづけ』 [DVD]
解散が決定した「東京セレソンデラックス」の作品。
知的障がい者のグループホームと障がい者の自立がテーマ。
新聞の小さな記事にあった、ある哀しい事件がヒントになっているという。
映画やテレビドラマでは、きっと制約が多くて真意を描けなかっただろう。
前半は、このテーマに過度に神経質にならずに明るく楽しい。
しかし中盤以降、厳しい現実が徐々に迫ってくるシリアスな展開に。
クライマックス、久々に何度も泣きしました。
前から見たかった金田明夫さん、やっと観れました。
以前からドラマの脇に欠かせない存在として「沙粧妙子-最後の事件」から気になってました。
本作の中心になる、娘を想う愛情、娘と過ごした人生がしみじみと伝わります。
今回、かなり難しかったと思うのは、宅間孝行さん、加藤貴子さんらによる障がい者の演技です。
結構自然に見えるうえに、屈託がなくユーモラスで魅力的に見えました。
他に印象的だったのは「仮面ライダーファイズ」OG、芳賀優里亜さん。
終始明るくまっすぐなキャラクター。
自分より10歳以上年上であるグループホームの住居人たちに対する自然な態度や、
長年自分を守ってくれた彼らとの特別な友情が、とってもあったかく感じました。
東京セレソンデラックス「わらいのまち」 [DVD]
「東宝」セレソンデラックスなのでいわゆる泣きのセレソンではないですが、テンポもいいしじんわりくる良さは流石です。
片桐仁をはじめ、客演陣がええ味を醸してます。
劇場で観たので、DVDの発売を待ちわびていました。
しかし、カメラワークが酷い。
とてもプロとは思えない撮影が残念でした。
この為、★一つ減点です。