What's This for
1978年に結成されたこのバンド、彼ら自身のレーベル「Malicious Damage」が当初の「Island」から「Virgin」傘下の「EG」へレーベルごと移籍し、1981年になって革命的デビュー・アルバム「Killing Joke」をリリース、その後、同年に早くもリリースされたのがこのセカンド・アルバムです。同じ年なのにこの変化はどうなの?とちょっと周囲を唖然とさせたアルバムでもあります。ダークでヘヴィなサウンドは実験的なシンセサイザーが中心となり、鋭いデジタル・ビートを導入したスタイルに、重厚でヘヴィなギターが絡み、さらにはエフェクトを施されたヴォーカルが交わって生まれるサウンドは、ダンス・サウンドとパンク・ロックの融合を果たした革新的なモノと賞賛を浴びる一方、ダンス・フロアへ尻尾を振っていると悪口を言うファンも少なくなかった様です。しかしながら、これまた後出のインダストリアル系のバンドへの影響力は更に強く、このパンキッシュでデジタルなスタイルは、当時としては革新的過ぎて受け入れられなかったのかもなあ、と思います。デビュー・アルバムとは違ったベクトルのサウンドなれど、強烈なインパクトがある作品と言えましょう。傑作!
バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)
バットマンが盛り上がっているので、この本も迷う人がいるかもしれないと思い、参考になればと。
ダークナイト関連でジョーカーに興味を持っている皆さん、そしてアメコミを読んでみようと思っている皆さんには、文句なく全員におススメの作品です。
この「キリング・ジョーク」が読める本は前回出版されている旧版と、この完全版と2種類出ています。
基本的に「キリング・ジョーク」というお話自体は同じものです。
見た目的には、完全版のほうがハードカバーになっていて、装丁などは格段に上等になっています。
ただし、他の方も指摘されているように、カラーリングなどに大幅な改定が行われてるため、アメコミを読みなれた人には同じ作品とは思えません。
それほど気にされないようであれば、手に入りやすい完全版を読むのが良いと思います。
実はその他に大きな違いがあります。
それは収録作品です。
前回発売された本にはキリング・ジョーク以外にもアラン・ムーアの短編作品が沢山収録されていましたが、この完全版には収録されていません。
要するに、前の本はバットマンの本ではなく、作家アラン・ムーアの短編集だったというのが正確です。
ですから、バットマンに興味があってキリング・ジョークのみを読みたい方は完全版で十分ですが、アラン・ムーアに興味があってこの本を迷う人は中古でも前の本を入手したほうが良いと思われます。
ウォッチメン、フロム・ヘル、V・フォー・ヴェンデッタあたりに読み進もうと思う人、そこから飛んできた人、そういう人は両方読んでみるのがいいんだと思います。
Mmxii
ポストパンク・インダストリアルの先駆者の2012年の最新作。
前作「宣戦布告」より短いスパンでのリリースとなったが、
今作は往年の攻撃なグルーヴ路線より、
「ナイトタイム」〜「憤怒」あたりのニューウェーブ色が強く出ている。
前作も後半につれ、ニューウェーブ色が強くなっていったが、
今作はアルバム一枚ごと一色にそまっている。
あのドラムが引っ込んで、ギターの轟音が支配するジョーク特有のサウンドも、今作ではギターの音量は控えめで一昔前のサウンドに戻った様に感じた。
二枚目のセルフタイトルや、「ホザンナフロムヘル」あたりの暴力的な感じが好きな自分には少し物足りない感じもしたが、楽曲のバラエティーは多彩なので飽きる事無く聴き通せます。
ちなみに歌詞カードに、Youtube等の動画サイトのURLが記載されており、
アクセスすると歌詞の元になった事件などの動画が見られます。
コールマンの反米、反グローバリズムはまだまだ揺らいでいません。
なので歌詞の意味を深く理解するうえでも対訳付きの国内盤が発売されない事が残念です。
25th ギャザリング [DVD]
テンションが凄い!!圧殺されそう!黒魔術も現役バリって雰囲気!!!
隠しじゃないけど気付かないと逃しちゃうトラック有り。
ただ1つ言うともっと必殺ソングをやってほしかったな。
Killing Joke
1980年リリース。P.I.LやPop Group、Gang of Four等と共に所謂ポスト・パンクを代表する偉大な彼らの記念すべきデビュー作にして、【1】【2】【5】を筆頭にディストーションのかかった騒音紛いのシンセやエッジの効きまくったギター、Suicide以上に凶暴でファンキーで強靭なビートなど後続の(MinistryやNine Inch Nails、Marilyn Manson等のインダストリアル系のミュージシャン達はもちろん、MetallicaやRage Against the Machineなどにも甚大な影響を与えた金字塔的傑作。Led ZeppelinやMot'rhead、そしてSex Pistolsなどと同様に、心技体が三位一体となって爆発/炎上することで生まれるあのスリルを剥き出しにした本作こそロック史に燦然と輝くマスターピース。アートワークだけでもインパクト大でしょ?