アンソロジー・ライヴ~ジェントル・ソウツ・リユニオン [DVD]
パトリース・ラッシェン、アレックス・アクーニャ、スティーブ・フォアマン 懐かしい顔ぶれが再会したリーの同窓会。前半は選曲の影響か、リハーサル不足か、盛り上がりに欠けたまま進行する。その演奏は円熟味を感じると共にピークを過ぎたかと思わせる一面も感じられた。
16:9の画面とDTS音声の採用はとても素晴らしい。リーの以前の映像ソフトと比べクオリティ面で進歩は大きい。ただ、カメラが常に移動とズームを繰り返し、大きな画面で見ていると船酔いした感じになる。映像面の編集はすこしうるさい。インサートされる関係者の身内と言われる観客のショットも不要だと思う。メニュー画面もうっとうしい。
前半の少しまとまりを欠くアンサンブルも後半若いミュージシャンを迎えると俄然光を放つ。上り調子のミュージシャンの持つパワーとリズムがリーのギターに輝きを与える。実際、前半に比べギブソンL-5Cの音も艶やかさを増している。ケニア・ハザウェイの立ち姿の美しさ、クリス・ボッティの若さ、今後の急激な世代交代が予想される。
LD時代、Vol.1,Vol.2に分けたり、高価な価格設定で悪名高いビデオアーツの日本企画のソフト。価格・パッケージ面で少しは良くなった?フュージョンファンはビデオアーツには感謝しなければならないけど、価格面ではもう少し頑張って欲しい。ライナーノーツなんかいらないから。
ヤマハのギターは二本とも音がショボいのが残念。それとリーはスタイリストを替えるべき。あのパジャマのような衣装はいただけない。でも、「ファースト・コース」以来のファンの私には涙モノでした。