ゴダールと女たち (講談社現代新書)
お、お、岡崎京子が!
四方田犬彦の名前を認識したのは学生時代、「週刊本」というシリーズの著者として。でも著作を読んだのはここ数年、これが三冊目くらい。
ゴダールの映画を見ても、どこが面白いのかちっともわからない、むしろ退屈な私なのだけど、すらすらと読み進むことができた。
日本の天才映画監督(今の外国の映画賞をもらって感激してるような小者じゃなく、ほんとうの)が喝破したゴダールの才能、「女に逃げられること」、この視点をベースに、「軽い読み物」を意図して書かれている。ゴダールを語るのに、このやり方は当を得ているのではないか。
扉に岡崎京子のイラストが数点採用されています。理由はあとがきで。
Pink (MAG COMICS)
一時期、この作品のあるページ、ありていに言えば主人公が街中で座り込むところを心の中のヒミツのお守りのようにしていました。
「幸せを恐れるものは幸せにはなれない」(だったっけ)というせりふが本作のテーマのように思うのですが、それを俯瞰する作者の視点をヒントに生きていこう、と思ったりもします。
「へルタースケルター」と併せて読むとまた面白いです、と言いたいけど、面白いと言うよりもむしろ何らかの覚悟にぞっとしました。スゴイ
M girl 2012SS ([テキスト])
表紙からして、相葉ちゃんのハンサムオーラ全開です!実花ワールドのカラフルなお花の中で
ちょっと気だるい感じで、手に頭乗せてうつむき加減な横顔の美しさ・・・。
きれい過ぎる!超長いまつげ、高い鼻、きれいな口元、そして、下が鏡になっていて
そこに映りこんでる唇は、うっすら開いてて白い歯がほんのすこし見えてるのが、超絶色っぽいです。
フェロモンたっぷりな松潤にも、男っぽさむんむんな翔くんにもない、相葉ちゃん独特の
ゆったりとした色っぽさ、なのに少年ぽさも感じられて。あと、手も意外とごつくてすてき。
実花さんの撮る相葉くんには萌えポイント満載です。見たかった相葉くんいた!って感じです。
翔くんファンの娘もこの相葉くんかっこいい、といってました。
リバーズ・エッジ 愛蔵版
☆1996年に交通事故にあう不幸に見舞われて、未だに闘病生活を続けているコミカル=ポップ漫画の秀才、岡崎京子氏が感嘆な設定で描いた毒々しい等身大?と憂いの群像劇である。1990年代の子供たちの心の闇を高校に通うハルナといじめを受けている同級生である山田があるとんでもない「宝物」をハルナに見せるお話を中心に、姉が自分の妹の容姿?を理由にカッターで刺すお話やモノを食べては嘔吐する拒食症?の神経過敏なモデルの悲劇、等の異常心理?のテーマを扱った表現作を断片的に繋げていく無類の構成は非凡な創造力である。全編、絶妙な過激さがブレンドされており、澱んだ傾向感に暗黙たる思いが集結されている。鬱屈した不気味さと痛々しい疲労困憊な世界観が読む人には果たしてどう感じられるでしょうか。絵は決して上手いほうではなく下手ではあるが、このストーリーにバランスよくハイブリッドしており気にならない。過剰なまでの残酷さが身に滲みる挑発的な傑作である。※不遇な交通事故に合われた岡崎京子氏の完璧な大復活を心から願っております。頑張って下さい!。